実行ファイルのショートカットを作成【RPGツクールMZ&MV】

2025年06月16日

 現在、RPGツクールMZで開発中の雲海のフロンティアの販売開始に向けて準備中です。

 その中で悩ましいのは、フォルダの構成をどうするかという問題です。
 この記事では実行ファイルのショートカットを作成することで、フォルダ構成を整理する方法をまとめています。

 ※この記事はWindows向けです。ツクールMV〜MZはMacも対応しているようですがそちらのことは分かりません。

目次


課題

実行ファイルのショートカット

アイコンの変更

失敗した方法(余談)


課題


 ツクールMZのプロジェクトをデプロイメントすると、こんな風にたくさんのファイルが出力されます。


 ※『お読みください.txt』と『説明書.html』は筆者が追加したものです。

 しかし、これがユーザにとって分かりやすいかというと疑問です。
 PCゲームに慣れたユーザならば『Game.exe』で起動するということは分かるでしょうが、初心者にとっては不親切です。
 また、慣れたユーザであっても説明書等の他ファイルを見落とす可能性を無視できません。

 そこでフォルダ構成を整理したいと考えました。
 デプロイメントで出力される各ファイルはGameDataフォルダに収納し、その横にGame.exeへのショートカットや説明書を配置するとします。



実行ファイルのショートカット


 問題になるのは、Game.exeへのショートカットを作る方法です。

 Windowsの仕様上、通常の方法で作成したショートカットは『絶対パス』になっています。
 つまり、フォルダの場所を動かしたり、フォルダ名を1文字変えただけでこのショートカットは機能しなくなります。当然、他所のPCでも機能しません。

 オススメはショートカットを『相対パス』で作ることです。
 つまり、ショートカットのあるパスとGame.exeがあるパスの差分だけを指定することで、ゲームフォルダ全体が移動されても影響を受けないようにします。

 以下の記事を参考にショートカットを作成してください。
 ※右クリック>ショートカットの作成で作ったリンクのプロパティを編集。

Windows11でショートカットを相対パスで作る方法!

 https://aprico-media.com/posts/10910


 筆者の環境ではリンク先を以下のようにしました。
%windir%\explorer.exe ".\GameData\Game.exe"

 ※作業フォルダを空欄にすることを忘れないでください。

 簡単に解説すると『explorer.exe』を起動して".\GameData\Game.exe"というパスを読み込むように指定しています。
 explorer.exeとはWindowsのファイル操作全般を扱う基本ソフトです。
 ".\GameData\Game.exe"とはショートカットと同じ階層にあるGameDataフォルダの下にあるGame.exeファイルを指しています。

 つまり、Game.exeをダブルクリックして起動した場合と同じ操作をしています。

 クリックしてゲームが起動できればOKです。
 ショートカットの名前は分かりやすいようにしてください。そのまま『Game.exe』とかでよいと思います。

アイコンの変更


 一つ気になるのはショートカットのアイコンです。上記の方法でショートカットを作成した場合、アイコンはexplorer.exeのものになってしまいます。

 ぱっと見、フォルダみたいでなんか違和感があるので変更したいところ。
 アイコンはプロパティから『アイコンの変更』で可能です。


 ただし、残念ながらここで選択できる画像は限られます。
 というのも、ここのアイコンも絶対パスで設定する必要があります。ユーザの環境でも確実に表示できるのはWindowsに最初からあるアイコンだけです。

 Windowsの標準のアイコンは以下のdll内に含まれています。これを指定して、それっぽいアイコンを指定するのが無難です。
%SystemRoot%\System32\SHELL32.dll

 筆者は以下のアイコンを選びました。exeファイルで標準的に使用されるアイコンです。


 ショートカットについては以上です。

失敗した方法(余談)


 当初はもう一つ別のexeファイルを作成し、その処理内でGame.exeを呼び出す方法を考えていました。この方法だとアイコンを自由に設定できるというメリットもあります。

 しかしながら、この方法にも大きな問題があります。
 exeファイルからさらに別のexeファイルを起動するという処理はセキュリティ上問題になりやすいようです。

 作者の環境では問題なかったのですが、ユーザテストで試してもらった結果、Windows Defenderにウイルスとして判定されたと報告を受けて断念しました。

 exeファイルの作り方は多数ありますが、将来的にどのような環境であってもウイルス判定されないことを保証するのは困難だと思われます。
 なので、Windows下においてはこの方法が無難ではないかな〜と。

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posted by 砂川赳 at 13:45 | RPGツクールMZ&MV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする