スキルの性能を変化させる【RPGツクールMZ&MVプラグイン】

2024年06月23日

 アクター、エネミー、職業、装備、ステート、スキルを条件にして、スキルの性能(ダメージ、消費、成功率、ステート付加率)を変更できます。


 例えば、以下のようなものが作成できます。

  • 炎の魔法が得意なアクター
  • 氷のスキルの成功率が低い職業
  • 全スキルのステート付加率を上昇させる装備
  • 特定スキルの消費TPを0にするパッシブスキル

 基本的には属性やスキルタイプ単位での設定を想定していますが、工夫次第で様々な使い方が可能です。

目次


導入方法(Install)

更新履歴(History)

強化条件のメモ欄(Note Of Conditions)

スキルのメモ欄(Note Of Skills)

その他詳細(Other Details)

プラグインパラメータ(Plugin Parameter)

対象スキルタイプ(EnhanceSkillType)

アイテムも対象(EnhanceItem)

重複時の設定(OverlaySettings)

加算方式を使用(UsePlusStyle)

丸め方式(RoundingStyle)


<強化の初期値>(MessageWindow)

ダメージ倍率(EnhanceDamageRate)
消費MP倍率(EnhanceMpCostRate)
消費TP倍率(EnhanceTpCostRate)
成功率倍率(EnhanceSuccessRate)
ステート付加率倍率(EnhanceStateRate)

導入方法(install)


 以下のファイルを右クリックで保存し 、[プロジェクト]\js\plugins に放り込みます。ツクールのプラグイン管理から機能をONにしてください。
 ※このプラグインはMV、MZの両方で有効です。

 NRP_EnhanceSkill.js ver1.04(2024/06/23)

更新履歴(History)


2024/06/23(ver1.04)

  • 強化後の値の丸め方式を選択できるようにした。
    ※要するに四捨五入、切り捨て、切り上げのことです。

2024/06/08(ver1.03)


2023/05/24(ver1.02)

  • 属性が『通常攻撃』だと強化対象にならない不具合修正。

2023/04/05(ver1.01)

  • 強化の計算式に加算方式を選択できるようにした。

2023/02/05(ver1.00)

  • 公開!

強化条件のメモ欄(Note Of Conditions)


 アクター、エネミー、職業、装備、ステート、スキルのメモ欄に、スキルの強化条件を入力できます。

対象スキルの範囲を指定

 以下のいずれかをメモ欄に指定すれば、強化するスキルの範囲を指定できます。
 ※省略して強化内容だけを指定することも可能です。
 ※設定はデータベースのタイプに依存します。
 ※複数指定可(例:<EnhanceTargetElement:2,3,4>
  または<EnhanceTargetSkillType:2~4>)


<EnhanceTargetElement:2>

 属性02(炎)を強化の対象とします。
 ※省略時は「なし」なども含めた全ての属性が対象となります。

<EnhanceTargetSkillType:1>

 スキルタイプ01(魔法)を強化の対象とします。
 ※省略時はプラグインパラメータで設定したスキルタイプが対象となります。

強化内容を指定

 以下で強化内容を個別に指定できます。
 省略した場合は、プラグインパラメータの初期値が適用されます。
 一つでも入力すると初期値は適用されなくなります。

<EnhanceDamageRate:150>

 強化時のダメージを1.5倍にします。

<EnhanceMpCostRate:50>

 強化時の消費MPを0.5倍にします。

<EnhanceTpCostRate:50>

 強化時の消費TPを0.5倍にします。

<EnhanceSuccessRate:150>

 強化時の成功率を1.5倍にします。

<nhanceStateRate:150>

 強化時のステート付加率を1.5倍にします。

スキルのメモ欄(Note Of Skills)


 強化する側のスキルのメモ欄に以下を入力できます。
 なお、プラグインパラメータの設定次第ではアイテムを対象にすることも可能です。

<EnhanceElement:2>

 スキルを属性02(炎)として判定します。
 これによって、ダメージタイプ「なし」のスキルも強化対象にできます。
 ※複数指定可(例:<EnhanceElement:2,3,4>または<EnhanceElement:2~4>)

 上述の<EnhanceElement:2>と値が一つでも一致すれば機能します。
 値には数値だけではなく、文字列も有効です。

 独自の値を設定すれば、属性以外を条件にすることもできます。
 例えば、以下のようにすれば、特定のスキルだけを強化する装備が作成できます。

  • スキルのメモ欄に<EnhanceElement:A>を記入
  • 装備のメモ欄に<EnhanceTargetElement:A>を記入

<NoEnhance>

 スキルの強化を無効にします。

<NoEnhanceDamage>

 スキルのダメージ強化のみを無効にします。
 消費や成功率は通常通り強化されます。

その他詳細(Other Details)


 当プラグインはパッシブスキルに対応しています。
 他と同じようにメモ欄に記入したスキルを、アクターに習得させるだけでOKです。
 使用する側のスキルとメモ欄の設定を混同しないようにご注意ください。

 一つのオブジェクト(アクター、エネミー、職業、装備、ステート、スキル)に複数の異なる効果を付けることはできません。
 (例えば、炎魔法は得意だが氷魔法は苦手なアクターなど。)
 そのような場合も、パッシブスキルやステートを活用して効果を分割すればOKです。

 スキルの属性が『通常攻撃』の場合、属性による強化はできません。
 ツクールの仕様では装備の『攻撃時属性』がスキルに反映されるのですが、<EnhanceTargetElement>で強化する属性を指定しても有効にはなりません。

 使用効果の『HP回復』『MP回復』には対応していません。
 回復を対象にしたい場合は計算式を使用してください。

プラグインパラメータ(Plugin Parameter)


対象スキルタイプ(EnhanceSkillType)

 対象とするスキルタイプを数値で入力してください。
 カンマ区切りで複数指定(例:1,2,3)。
 空欄で全て有効となります。

アイテムも対象(EnhanceItem)

 アイテムも強化の対象にします。

重複時の設定(OverlaySettings)

 強化を重ねた場合の挙動です。
 重複無効の場合はダメージ倍率の最大値が優先されます。

加算方式を使用(UsePlusStyle)

 強化の計算式を加算方式に変更します。
 オフの場合は乗算方式が使用されます。

 加算方式については、以下のプラグインと同様の仕様になっています。
 https://newrpg.seesaa.net/article/483215411.html

丸め方式(RoundingStyle)

 強化後の値の丸め方式です。
 ※要するに四捨五入、切り捨て、切り上げのことです。

 ダメージ、消費MP、消費TPが対象です。

<強化の初期値>(MessageWindow)

ダメージ倍率(EnhanceDamageRate)

 強化時のダメージ倍率です。150なら1.5倍。

消費MP倍率(EnhanceMpCostRate)

 強化時の消費MP倍率です。50なら0.5倍。

消費TP倍率(EnhanceTpCostRate)

 強化時の消費TP倍率です。50なら0.5倍。

成功率倍率(EnhanceSuccessRate)

 強化時の成功率倍率です。150なら1.5倍。

ステート付加率倍率(EnhanceStateRate)

 強化時のステート付加率倍率です。150なら1.5倍。

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posted by 砂川赳 at 19:01 | RPGツクールMZ&MV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする