MV用プラグインをMZで使おう!【RPGツクールMZ】

2021年10月29日

 RPGツクールMZ発売から1年以上が経過しました。
 当サイトにあるMV用プラグインは、全てMZへの対応を完了しており、機能として使えないものは存在しない状態です。

 しかしながら、外部のMV用プラグインの中には今もなお、MZ対応されていないものがたくさんあります。ゲーム制作者として僕も困ってしまうことが多々ありました。

 実のところ、MVとMZのプログラム的な違いはさほど大きくありません。MZに放り込むだけで、そのまま使用できるプラグインもわりとあったりします。

 ただそれでも、日常的にプラグイン開発をするような人間ならともかく、それ以外の人には少し敷居が高いかなあと思います。

 そんなわけで、MV用プラグインをMZで使う手順を書いてみます。

目次



まずは放り込んで試す


 何はともあれ、MV用プラグインをダウンロードして、MZ用プラグインのフォルダに放り込みます。
 さらにプラグイン管理にプラグインを登録します。


 すると、以下のような警告メッセージが画面下に出ると思います。
プラグイン「hogehoge.js」は、RPGツクールMZに対応していない可能性があります。

 これはMV時代に開発されて以降、変更されていないプラグインなら必ず出るメッセージです。実際に動作するかは関係ありません。

 というわけで、気にせず動かしてみましょう。
 実際にプラグインの機能を試してみて、動作するようなら万々歳です。

 エラーが出るなど、想定した動作をしない場合は諦めましょう。いきなり投げやりですが、動かないものは動きません。
 JavaScriptを編集する気概があるなら、戦ってみてもよいと思います。

 ……が、この記事ではそこまでは踏み込みません。

警告メッセージを消す


 動作が確認できた後には、先程の警告メッセージを消すためにプラグインを編集しましょう。
 必須ではありませんが、数多くのプラグインを使っていくなら、余計な警告はなくすべきだと考えます。雑に管理していると後で泣きを見ます。

 やり方は簡単です。
 プラグイン(.jsファイル)をテキストエディタで開き、
@target MV MZ

 の記述を解説の上部に追加するだけです。
 ※行頭の「 * 」も必要です。

 場所は、
@plugindesc

 と書いてある行の上でよいと思います。


 多言語対応されているプラグインの場合は、間違えずに使用したい言語の箇所に追加するようにしましょう。
 この記事を読んでいる人は、まず日本語だと思われますが。先頭に『ja』と書いてあるのがそれです。
 もちろん、全言語に対して追加しても構いません。

 編集後、プラグイン管理を開いて警告が消えていれば成功です。

MV用プラグインコマンドの呼び出し


 MZではMVとプラグインコマンドの仕様が大きく異なります。
 その結果、イベントコマンドからMV用のプラグインコマンドを呼び出せなくなりました。

 ……が、実は公式プラグインのEventCommandByCode.jsを使えば、呼び出すことも可能だったりします。
 ※「公式プラグインってどこ?」という方は以下をご確認ください。
   [MZ]\dlc\BasicResources\plugins\official



 イベントコマンドのプラグインコマンドでEventCommandByCodeを指定。
 コマンドコードに『プラグインコマンド(リストの一番下)』を選択し、パラメータにMV用プラグインコマンドを指定すればOKです。

 ※ちなみに上記の例はSupponChangeTileId(Suppon様)というプラグインです。タイルの置換ができるので便利!

互換系のプラグイン


 MZ用プラグインの中には、MV用のプラグインをMZで無理やり動かすようなものも存在するらしいです。

 ただし、純粋なMZ用プラグインに影響を与える可能性もあります。
 当サイトでは未検証につき割愛させていただきます。

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posted by 砂川赳 at 09:16 | RPGツクールMZ&MV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする