当サイトにあるMV用プラグインは、全てMZへの対応を完了しており、機能として使えないものは存在しない状態です。
しかしながら、外部のMV用プラグインの中には今もなお、MZ対応されていないものがたくさんあります。ゲーム制作者として僕も困ってしまうことが多々ありました。
実のところ、MVとMZのプログラム的な違いはさほど大きくありません。MZに放り込むだけで、そのまま使用できるプラグインもわりとあったりします。
ただそれでも、日常的にプラグイン開発をするような人間ならともかく、それ以外の人には少し敷居が高いかなあと思います。
そんなわけで、MV用プラグインをMZで使う手順を書いてみます。
目次
まずは放り込んで試す
何はともあれ、MV用プラグインをダウンロードして、MZ用プラグインのフォルダに放り込みます。
さらにプラグイン管理にプラグインを登録します。
![](https://newrpg.up.seesaa.net/image/20211028_Test.png)
すると、以下のような警告メッセージが画面下に出ると思います。
プラグイン「hogehoge.js」は、RPGツクールMZに対応していない可能性があります。
これはMV時代に開発されて以降、変更されていないプラグインなら必ず出るメッセージです。実際に動作するかは関係ありません。
というわけで、気にせず動かしてみましょう。
実際にプラグインの機能を試してみて、動作するようなら万々歳です。
エラーが出るなど、想定した動作をしない場合は諦めましょう。いきなり投げやりですが、動かないものは動きません。
JavaScriptを編集する気概があるなら、戦ってみてもよいと思います。
……が、この記事ではそこまでは踏み込みません。
警告メッセージを消す
動作が確認できた後には、先程の警告メッセージを消すためにプラグインを編集しましょう。
必須ではありませんが、数多くのプラグインを使っていくなら、余計な警告はなくすべきだと考えます。雑に管理していると後で泣きを見ます。
やり方は簡単です。
プラグイン(.jsファイル)をテキストエディタで開き、
@target MV MZ
の記述を解説の上部に追加するだけです。
※行頭の「 * 」も必要です。
場所は、
@plugindesc
と書いてある行の上でよいと思います。
![](https://newrpg.up.seesaa.net/image/20211028_Target.png)
多言語対応されているプラグインの場合は、間違えずに使用したい言語の箇所に追加するようにしましょう。
この記事を読んでいる人は、まず日本語だと思われますが。先頭に『ja』と書いてあるのがそれです。
もちろん、全言語に対して追加しても構いません。
編集後、プラグイン管理を開いて警告が消えていれば成功です。
MV用プラグインコマンドの呼び出し
MZではMVとプラグインコマンドの仕様が大きく異なります。
その結果、イベントコマンドからMV用のプラグインコマンドを呼び出せなくなりました。
……が、実は公式プラグインのEventCommandByCode.jsを使えば、呼び出すことも可能だったりします。
※「公式プラグインってどこ?」という方は以下をご確認ください。
[MZ]\dlc\BasicResources\plugins\official
![](https://newrpg.up.seesaa.net/image/20211028_EventCommandByCode.png)
イベントコマンドのプラグインコマンドでEventCommandByCodeを指定。
コマンドコードに『プラグインコマンド(リストの一番下)』を選択し、パラメータにMV用プラグインコマンドを指定すればOKです。
※ちなみに上記の例はSupponChangeTileId(Suppon様)というプラグインです。タイルの置換ができるので便利!
互換系のプラグイン
MZ用プラグインの中には、MV用のプラグインをMZで無理やり動かすようなものも存在するらしいです。
ただし、純粋なMZ用プラグインに影響を与える可能性もあります。
当サイトでは未検証につき割愛させていただきます。
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