上記は橋の上の戦闘背景を変更した例です。
ちなみにデフォルトでは平原になるという残念っぷり……。
条件にできるのは『地形タグ』『リージョンID』『タイルID』『オートタイルタイプ』の四種類です。
もっとも、地形タグは数が限られているし、リージョンは設定が大変です。そこでオートタイルタイプやタイルIDを使った設定をオススメします。
※オートタイルタイプとはオートタイル毎に保有する識別番号のことです。
付属のNRP_DebugTile.jsで確認できます。
※戦闘背景の変更はフィールドタイプのタイルセットのみ有効です。
また、ツクールMV〜MZにはデフォルトで以下の隠し仕様が含まれています。
- 茂み属性のエンカウント率は二倍
- 乗船(大型船)中のエンカウント率は半減
場合によっては、ありがた迷惑になりかねません。これらの仕様を変更することも可能です。
目次
導入方法(Install)
更新履歴(History)
使用方法(Usage)
細かい仕様(Detail)
プラグインパラメータ(基本)
茂みのエンカウント率(BushEncounterRate)
大型船のエンカウント率(ShipEncounterRate)
設定リスト(SettingList)
プラグインパラメータ(設定リスト)
設定ID(Id)
メモ(Memo)
全タイルセットで有効(ValidAllTilesets)
プラグインパラメータ(設定リスト:条件)
地形タグ(TerrainTag)
リージョンID(RegionId)
オートタイルタイプ(AutotileType)
タイルID(TileId)
乗物タイプ(VehicleType)
スクリプト(Script)
プラグインパラメータ(設定リスト:内容)
エンカウント率(EncounterRate)
戦闘背景1(Battleback1)
戦闘背景2(Battleback2)
導入方法(install)
以下のファイルをダウンロードし 、[プロジェクト]\js\plugins に放り込みます。ツクールのプラグイン管理から機能をONにしてください。
※いずれのプラグインもMV、MZの両方で有効です。
NRP_TerrainInfo.js ver1.04(2024/07/24)
オプション
タイル情報をデバッグ表示する(詳細)
NRP_DebugTile.js ver1.01(2021/08/15)
※F2を押すだけで、足元のオートタイルタイプやタイルIDを確認できるようにするプラグインです。NRP_TerrainInfoの補助用に使えます。
更新履歴(History)
2024/07/24(ver1.04)
- 条件にスクリプトを使用できるようにした。
2023/10/26 -> 2024/05/29(ver1.03 -> 1.031)
- ゲームロード直後に場所移動するまで設定情報が反映されない不具合修正。
- 戦闘背景の片方だけが空白の場合、初期背景が設定されてしまう不具合修正。
(2024/05/29 ver1.031)
2023/05/01(ver1.02)
- MVで動作しない不具合修正。
2023/01/04(ver1.01)
- 乗物タイプを条件に追加。
2021/06/04 -> 2021/11/11(ver1.00 -> 1.001)
- 公開!
- イベントテストでエラーになる不具合修正。(11/11 ver1.001)
使用方法(Usage)
プラグインパラメータの設定リストに、条件、エンカウント率、戦闘背景を入力してください。
登録した『設定ID』をタイルセットのメモ欄に設定すればOKです。
<TerrainSetting:?>
?の部分が設定リストに登録した『設定ID』となります。
また、カンマ区切りによって複数指定も可能です。
<TerrainSetting,B,C>
設定リストには最初からサンプルが登録されています。
ツクールのデフォルトのフィールドに合わせた内容になっているので、参考にしてください。
細かい仕様(Detail)
タイルIDやオートタイルタイプは、上のレイヤーから順番に判定されます。
設定がないレイヤーのタイルは無視される仕様です。
例えば、以下のように設定した場合、
- レイヤー1の平原:エンカウント率100%
- レイヤー2の森 :エンカウント率200%
- レイヤー3の町 :設定なし
レイヤー2の森のエンカウント率(200%)が有効になります。これは戦闘背景についても同様です。
プラグインパラメータ(基本)
茂みのエンカウント率(BushEncounterRate)
茂み上でのエンカウント率です。100を基準に設定してください。
初期値は200です。
これは設定リストの内容と重複するので注意してください。
例えば、森に茂み属性を付加してエンカウント率を200にした場合、さらに茂み属性の影響で計4倍になってしまいます。
大型船のエンカウント率(ShipEncounterRate)
大型船に乗っている時のエンカウント率です。100を基準に設定してください。
初期値は50です。
こちらも設定リストの内容と重複します。
設定リスト(SettingList)
エンカウント率の設定の一覧です。
以下、その詳細設定のパラメータです。
プラグインパラメータ(設定リスト)
設定ID(Id)
タイルセットのメモ欄からの呼び出しに使う識別子です。
『全タイルセットで有効』がオンの場合は不要です。
メモ(Memo)
判別用のメモです。
処理には使用しませんので、分かりやすい名前を付けてください。
全タイルセットで有効(ValidAllTilesets)
設定を全てのタイルセットで有効にします。
特定のタイルセットにのみ設定を反映したい場合は、オフにしてください。
プラグインパラメータ(設定リスト:条件)
地形タグ(TerrainTag)
対象とする地形タグ(1~7)を指定します。
複数指定も可能です。(例:1,3~5)
7つまでしか設定できないのでご利用は計画的に。
リージョンID(RegionId)
対象とするリージョン(1~255)を指定します。
複数指定も可能です。(例:1,3~5)
オートタイルタイプ(AutotileType)
対象とするオートタイルタイプを指定します。
複数指定も可能です。(例:1,3~5)
オートタイルタイプとはオートタイル毎に割り当てられる番号です。デフォルトでは戦闘背景の判定に用いられています。
地形タグと異なり数の制限がないため、自由に設定が可能です。
ただし、この値は通常確認できません。
オプションにある「タイル情報をデバッグ表示する」プラグインで確認ができます。
タイルID(TileId)
対象とするタイルIDを指定します。
複数指定も可能です。(例:1,3~5)
こちらはエディタの機能で普通に取得できますが、面倒です。
こちらも「タイル情報をデバッグ表示する」プラグインでの確認をオススメします。
乗物タイプ(VehicleType)
対象とする乗物のタイプを指定します。
スクリプト(Script)
対象とするスクリプト条件です。
例えば、以下はスイッチ1番がオンの場合の条件となります。
$gameSwitches.value(1)
プラグインパラメータ(設定リスト:内容)
エンカウント率(EncounterRate)
条件を満たした場合のエンカウント率です。100を基準に設定してください。
戦闘背景1(Battleback1)
条件を満たした場合の戦闘背景(下)です。
タイルセットがフィールドタイプの場合のみ有効です。
戦闘背景2(Battleback2)
条件を満たした場合の戦闘背景(上)です。
タイルセットがフィールドタイプの場合のみ有効です。
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