いわゆるドラクエのまんたんコマンドです。
メニュー画面などから実行すると、パーティメンバーがスキルを自動的に使用して回復してくれます。
主な仕様
- メニューに自動回復コマンドを追加。
- また、プラグインコマンドからの呼び出しも可能。
- 登録したステートを同時に治療。
(初期状態では戦闘不能と毒のみ対象)
- なるべく消費効率の良いスキルを自動で選択。
- 回復スキルの使用者を決定する条件を変更可能。
例えば、MPが高い者、効率の良いスキルを持つ者など。
- 最大HPのXX%まで回復するような設定も可能。
(いわゆる『ほぼまんたん』)
- メッセージの表示方法を選択可。
- 控えメンバーを対象に含めるかを選択可。
目次
導入方法(Install)
更新履歴(History)
使用方法(Usage)
スキルのメモ欄(Note Of Skills)
プラグインパラメータ(メニューコマンド関連)
メニューコマンドに表示(ShowMenuCommand)
メニューコマンド挿入位置(ShowMenuCommandPosition)
自動回復表示名(AutoHealName)
[上級]自動回復記号(AutoHealSymbol)
プラグインパラメータ(回復設定関連)
治療するステート(CureStates)
対象とするHP%(TargetHpRate)
対象HP%を変数指定(TargetHpRateVariable)
使用者優先順位(UserPriority)
控えメンバーも使用者に(UseReserveMembers)
控えメンバーも対象に(TargetReserveMembers)
プラグインパラメータ(メッセージ関連)
メッセージの表示方式(MessageType)
メッセージの瞬間表示(MessageShowFast)
ウィンドウ背景(MessageBackgroundType)
回復成功メッセージ(MessageSuccess)
回復不要メッセージ(MessageUnnecessary)
回復失敗メッセージ(MessageFailure)
プラグインパラメータ(効果音関連)
成功時の効果音(SoundSuccess)
失敗時の効果音(SoundFailure)
プラグインパラメータ(メニューを閉じる)
メニューを閉じる(CloseMenu)
成功時のスイッチ(SuccessSwitch)
失敗時のスイッチ(FailureSwitch)
MZ用プラグインコマンド(MZ Plugin Command)
MV用プラグインコマンド(MV Plugin Command)
メッセージの表示について(About Displaying Messages)
自動回復のアルゴリズム(Algorithm of "Auto Heal")
その他、細かい仕様(Other Detailed Specifications)
導入方法(Install)
以下のファイルをダウンロードし 、[プロジェクト]\js\plugins に放り込みます。ツクールのプラグイン管理から機能をONにしてください。
※このプラグインはMV、MZの両方で有効です。
NRP_AutoHeal.js ver1.02(2024/07/03)
更新履歴(history)
2024/07/03(ver1.02)
- メッセージを瞬間表示するかどうかを設定可能にした。
2024/05/20 -> 2024/07/02(ver1.01 -> 1.011)
- メッセージのウィンドウ背景を設定できるようにした。
- NRP_MenuBackground.jsなど他プラグインとの競合対策用に調整。
(2024/07/02 ver1.011)
2021/02/17 -> 2023/04/03(ver1.00 -> 1.002)
- 公開!
- MZのプラグイン一覧で「MZに対応していない可能性があります」のメッセージが出る問題に対処。(2021/02/22 ver1.001)
- メニューコマンドの挿入位置が想定通りにならないことがある不具合修正。
(2023/04/03 ver1.002)
使用方法(Usage)
プラグインをオンにすれば、メニューコマンドに自動回復コマンドが追加されます。
メニューに表示せず、プラグインコマンドから呼び出すことも可能です。
また、プラグインパラメータより細かい調整が可能です。
スキルのメモ欄(Note Of Skills)
<ExceptAutoHeal>
指定したスキルを自動回復の使用対象から除きます。
プラグインパラメータ(メニューコマンド関連)
メニューコマンドに表示(ShowMenuCommand)
メニューコマンドに自動回復を追加します。
メニューコマンド挿入位置(ShowMenuCommandPosition)
メニューコマンドに自動回復を挿入する位置です。
0が先頭になります。
自動回復表示名(AutoHealName)
自動回復の表示コマンド名を設定します。
[上級]自動回復記号(AutoHealSymbol)
自動回復の記号を設定します。
この値は他のプラグインと連携する際に使用できます。
プラグインパラメータ(回復設定関連)
治療するステート(CureStates)
治療の対象とするステートの一覧です。
ステートの治療はHPの回復より優先されます。
初期状態では『戦闘不能』と『毒』が設定されています。必要に応じて追加・削除してください。
対象とするHP%(TargetHpRate)
HP%がこの数値未満の場合に回復対象とします。
初期値は100。少しでも減っていれば回復します。
この値を変更することで『ほぼまんたん』的な挙動も実現できます。
対象HP%を変数指定(TargetHpRateVariable)
上の『対象とするHP%』の設定値を変数指定できるようにします。
設定すると、こちらのほうが優先されるようになります。
使用者優先順位(UserPriority)
回復スキルの使用者の優先順位を決める条件を選択します。
- 残MP優先:現在MPが多いキャラが回復を行います。
- 後列優先:隊列の後ろ側にいるキャラが回復を行います。
- 低消費優先:最も低い消費で回復できるキャラが回復を行います。
要するに、優秀な回復スキルを持つキャラが優先されます。
- バランス(残MP+低消費):残MP優先と低消費優先の中間です。
初期状態では『バランス』になっています。
少し分かりにくいかもしれませんが、これは「残MP×消費MP×予想回復量」を優先度として使用するものです。
例えば「攻撃魔法が得意で、回復魔法が苦手な魔道士」と「攻撃魔法が苦手で、回復魔法が得意な神官」がいたとします。
この場合、「普段の回復は神官が担当し、神官のMPが減ってきた時だけ魔道士が担当する」というような運用をするプレイヤーが多くいると思います。
このような運用を自動的に実現できる設定が『バランス』です。
- 魔道士:残MP200、消費MP10で100回復できる。
- 神官 :残MP100、消費MP10で200回復できる。
上記の場合、二人の優先度がちょうど釣り合うことになります。
控えメンバーも使用者に(UseReserveMembers)
戦闘に参加しない控えメンバーも回復スキルを使用します。
要するにドラクエでいう馬車メンバーも回復してくれるようにできるよ――ということです。
初期状態では無効です。
控えメンバーも対象に(TargetReserveMembers)
戦闘に参加しない控えメンバーも回復の対象とします。
こちらは回復を受ける側です。
初期状態では無効です。
プラグインパラメータ(メッセージ関連)
メッセージの表示方式(MessageType)
メッセージの表示方式を設定します。
- 0:表示しない
- 1:簡易表示:一行だけの簡単なメッセージを表示
- 2:スキルの使用状況を表示:「〜は〜を唱えた」のメッセージを表示
- 3:スキルの使用結果も表示:「〜のHPが〜回復した」のメッセージまで表示
なお、失敗時のメッセージは1~3のいずれも同じです。
初期状態では『3:スキルの使用結果も表示』になっています。
メッセージの瞬間表示(MessageShowFast)
スキルの使用状況、結果を表示する際のメッセージを瞬間表示します。
ウィンドウ背景(MessageBackgroundType)
メッセージウィンドウの背景です。
回復成功メッセージ(MessageSuccess)
回復成功時のメッセージです。
『メッセージの表示方式』が『1:簡易表示』の場合のみ表示されます。
回復不要メッセージ(MessageUnnecessary)
回復が不要な際のメッセージです。
回復失敗メッセージ(MessageFailure)
回復に失敗した際のメッセージです。
プラグインパラメータ(効果音関連)
成功時の効果音(SoundSuccess)
回復に成功した際の効果音です。
失敗時の効果音(SoundFailure)
回復に失敗した際の効果音です。
プラグインパラメータ(メニューを閉じる)
メニューを閉じる(CloseMenu)
自動回復後にメニューを閉じます。
これが有効な場合のみ、同時にオンにするスイッチを以下で指定可能です。
初期状態では無効です。
成功時のスイッチ(SuccessSwitch)
自動回復の成功時、オンにするスイッチです。
基本的にはコモンイベントの呼び出しに用いる想定です。フラッシュやアニメーションなどの演出に利用できます。
失敗時のスイッチ(FailureSwitch)
自動回復の失敗時、オンにするスイッチです。
MZ用プラグインコマンド(MZ Plugin Command)
イベント上から自動回復を実行できます。
『対象とするHP%』『成功時のスイッチ』『失敗時のスイッチ』を指定可能です。
内容はプラグインパラメータと同一のため割愛します。
MV用プラグインコマンド(MV Plugin Command)
nrp.autoHeal.start
自動回復を実行します。
また、以下を事前に指定すればオプションも指定可能です。
nrp.autoHeal.targetHpRate XX
HPが指定した数値%以下ならば、回復を実行します。
nrp.autoHeal.successSwitch X
回復成功時、指定した番号のスイッチをオンにします。
nrp.autoHeal.failureSwitch X
回復失敗時、指定した番号のスイッチをオンにします。
以下は全てをまとめた実行例です。
※一行ずつ呼び出してください。
nrp.autoHeal.targetHpRate 90
nrp.autoHeal.successSwitch 1
nrp.autoHeal.failureSwitch 2
nrp.autoHeal.start
メッセージの表示について(About Displaying Messages)
自動回復を行った際、結果をメッセージで表示します。
ただし、本来ツクールの仕様ではメニュー画面でのメッセージ表示はできません。
色々と無理矢理なので、競合などの問題が発生する可能性もあります。
その際は、自動回復後にメニューを閉じる設定にするか、メッセージ表示をオフにしてください。
また、メニューを閉じる場合のみ、コモンイベントの呼出も可能です。
演出などにご利用ください。
自動回復のアルゴリズム(Algorithm of "Auto Heal")
- 最もHPの割合が減っている対象者を求める。
- 設定に従って、回復スキルの使用者を確定。
- 対象者に対して、最も効率の良いスキルを求める。
※(回復量/消費)が最大のスキル。
- 回復実行。
- 上記を繰り返し。
誰もHPが減っていないか、誰もスキルを使用できなくなれば終了。
その他、細かい仕様(Other Detailed Specifications)
- 回復の対象はタイプが『HP回復』のスキルのみです。
- また、効果の計算は計算式で行います。
使用効果での回復量までは考慮していません。
- MPとTPは同列に扱います。
つまり、回復量が同じなら、消費MPが10のスキルと
消費TPが10のスキルの効率は同等とみなします。
- 回復量を求めるため、内部的にスキルの計算式を実行します。
計算式内に実処理を書くと、それも実行されるので注意です。
- 完全な効率化を保証するものではありません。
特にステートの治療については、あまり効率化されていません。
例えば、複数ステートを治療できるスキルと、一つのステートしか、治療できないスキルの効率の差などは計算していません。
複雑すぎて作者が諦めました。
- あまりないと思いますが、対象がランダムの回復スキルは対象外です。
結果を計算できないのでどうしようもありません。
>RPGツクールMZ&MV目次に戻る