バトルイベント拡張【RPGツクールMZプラグイン】

2024年11月04日

 バトルイベントを補助し、拡張するプラグインです。
 当サイトのCTB・CTTBおよびデフォルトのターン制、タイムプログレスいずれでも使用できます。
 ※このプラグインはMZ版です。MV版はこちら!

できること


  • 敵の戦闘行動をバトルイベントによって詳細に制御する。

 以下の動画はバトルイベントによって、敵の行動制御をした例です。
 行動回数を自在に変えたり、味方の戦闘不能状況で行動を変えたり、時を止めたりとやりたい放題です。
※画面が小さい場合は右下の全画面表示をクリックしてください。

目次(index)


導入方法(install)

更新履歴(history)

説明(introduction)

プラグインコマンド(command)

スキル使用者設定(forceSubject)

スキル対象設定(絞込) (forceTargetFilter)

スキル対象設定(最大最小)(forceTargetMost)

対象検索→スイッチに格納(setConditionSwitch)

行動判定の無効化(superForce)

スキルのランダム実行(randomSkills)

プラグインパラメータ(parameter)

強制行動時のスキル使用判定(forceValid)

失敗時の行動(actionAtFailure)

スキル使用判定の影響軽減(forceValidFlexible)

aで行動主体を参照(aIsSubject)

コモンイベント時の終了処理を調整(adjustCommonEventActionEnd)

補足(repletion)


導入方法(install)


 以下のファイルを右クリックで保存し 、[プロジェクト]\js\plugins に放り込みます。ツクールMZのプラグイン管理から機能をONにしてください。

 NRP_BattleEventEXMZ.js ver1.091(2024/11/04)
 ※NRP_EnemyRoutineKaiと併用の際は、当プラグインを下に置いてください。

更新履歴


2024/10/31 -> 2024/11/04(ver1.09 -> 1.091)

  • 『スキル使用者設定』をアクターに適用しても機能しない不具合修正。
  • 対象が『味方(無条件)』の場合、対象サイドの変更が機能しない不具合修正。(2024/11/04 ver1.091)

2024/08/30(ver1.08)


2024/07/06(ver1.07)

  • 失敗時の行動を設定できるようにした。
    ※戦闘行動の強制が沈黙やMP不足で失敗した際に、通常攻撃に変更する機能です。

2023/08/27 -> 2024/06/03(ver1.06 -> 1.063)

  • 強制行動時のスキル使用判定がオンの場合でも、イベントコマンドによる実行以外には影響を与えないようにした。
    ※他プラグインで内部的に強制行動を行う場合に、影響を与えないための措置です。
  • ver1.06にて『スキル使用判定の影響軽減』がオン、かつスキル使用者設定が行われていた場合、使用判定が行われない不具合修正。
    (2023/12/30 ver1.061)
  • NRP_EnemyRoutineKai.jsと併用時、対象サイド変更が有効にならない競合に対応。(2024/01/19 ver1.062)
  • <NoStartAction>使用時、DynamicAnimationよりプラグインの登録順序が下だと演出が無効になるので順序を明確化。(2024/06/03 ver1.063)

2022/12/21 -> 2023/08/14(ver1.05 -> 1.052)

  • メッセージ表示時、コモンイベントを呼び出す際(<NoStartAction>)の不要なウェイトを削除。
    ※アニメーションがなしの場合が対象です。
  • NRP_ChainSkill.jsに対応して戦闘終了判定を修正。
    (2023/02/22 ver1.051)
  • ダメージタイプがなし、かつ使用効果がなしのスキルが意図せず『コモンイベント時の終了処理を調整』の対象になってしまう不具合修正。
    (2023/08/14 ver1.052)
  • NRP_ChargeSkill.jsとの競合に対処するため、当プラグインを先に登録するよう明記。(2023/08/14 ver1.052)

2021/07/19 -> 08/31(ver1.04 -> 1.041)

  • DynamicAnimationと組み合わせた場合、『条件外なら行動しない』が有効でもアニメーションを表示してしまう問題に対応。
  • 魔法反射プラグインかつダメージタイミングの調整プラグインと組み合わせた状態で『コモンイベント時の終了処理を調整』をオンにしていると、反射ダメージが重複して表示される不具合修正。(2021/08/31 ver1.041)

2021/05/14(ver1.03)

  • スキルからコモンイベントを呼んだ際、行動終了処理(ステートの解除など)が実際の行動前に行われてしまう問題に対処。
    それに伴い『コモンイベント時の終了処理を調整』のプラグインパラメータを追加。

2021/05/09(ver1.02)

  • 『スキル対象設定』の対象が存在しなかった場合に、ランダムで狙うよう修正。

2020/09/26 -> 10/19(ver1.01 -> 1.011)

  • 敵全滅時は戦闘行動の強制を実行しないよう修正。
  • 『条件外なら行動しない』をfalseにした場合もオンになってしまう不具合修正。※空白なら正常に動作。
  • 『条件外なら行動しない』をオンにして、かつ対象が存在しない状態で全体攻撃を行うとエラーとなる不具合修正。
  • ターン終了時のバトルイベントで行動を不発させた場合、次のターンで最速行動してしまう不具合修正。(10/19 ver1.011)

2020/09/21(ver1.00)

  • 公開開始!

説明(introduction)


 ツクールMZのバトルイベント(コモンイベント)は極めて強力です。特に『戦闘行動の強制』は非常に便利で、様々な用途があります。
 これは対象にスキルを使わせるというもの。理論上はこれで敵の行動を制御したり、複合技のような複雑なスキルを作成することも可能です。

 しかしながら、かゆいところに手が届かないのも事実。その素晴らしさがあまり知られていませんでした。
 以下、『戦闘行動の強制』が持つ問題点。

  • 行動異常やMP枯渇を常に無視してスキルを発動してしまう。
  • バトルイベントを起動するタイミングが限られる。敵が行動したタイミングでの制御ができない。
  • スキルからコモンイベントを呼び出せるが、不要な演出が入る。
  • 行動主体やスキルの対象を、変数指定など柔軟に選択できない。

 このプラグインはこれらの問題点に対応し、バトルイベントの真価を引き出すことを目的とします。

 逆に言えば、プラグイン自体が大きな機能を果たすわけではありません。
 あくまでユーザの工夫を助けるものとなります。

 とはいっても、ピンと来ない方が大半でしょう。
 実際にどのようにバトルイベントを使えばよいかを以下で解説していきます。


プラグインコマンド(command)


スキル使用者設定(forceSubject)

 『戦闘行動の強制』を行う行動主体を上書きします。
 エディタ上の表示より優先されます。

スキル対象設定(絞込) (forceTargetFilter)

 『戦闘行動の強制』の対象を指定条件で絞り込んだ上で上書きします。
 エディタ上の表示より優先されます。

スキル対象設定(最大最小)(forceTargetMost)

 『戦闘行動の強制』の対象を上書きします。
 比較によって最大、最小値を持つ対象を求めます。
 エディタ上の表示より優先されます。

対象検索→スイッチに格納(setConditionSwitch)

 条件を満たす対象がいるか検索し、結果をスイッチに格納します。

 ※なお、スキルの使用者が確定できない状況ではエラーになります。基本的には、スキルから呼び出したコモンイベント内で使用する想定です。

行動判定の無効化(superForce)

 true : パラメータの設定に関わらず『戦闘行動の強制』で強制行動を実行します。
 false: パラメータの設定に関わらず『戦闘行動の強制』で行動判定を実行します。

スキルのランダム実行(randomSkills)

 設定したスキルをランダムで選択し、戦闘行動の強制を実行します。
 使用条件を満たさないスキルは選択されません。

プラグインパラメータ(parameter)


強制行動時のスキル使用判定(forceValid)

 戦闘行動の強制時もスキルの有効判定を行うようになります。
 つまり、行動異常やMP枯渇時は行動を行わなくなります。
 初期値はtrue。MZの元の挙動はfalseです。

 trueにしている場合でも、イベントなどでスキルを強制実行したいという場合は『行動判定の無効化』のプラグインコマンドで切替可能です。

失敗時の行動(actionAtFailure)

 沈黙やMP不足などで強制行動に失敗した時の行動です。
 『通常攻撃』に設定すると、失敗した際も代わりに攻撃するようになります。

スキル使用判定の影響軽減(forceValidFlexible)

 強制行動時のスキル使用判定がオンの場合でも、イベントコマンドによる実行以外には影響を与えないようにします。

aで行動主体を参照(aIsSubject)

 バトルイベント上で常に『a』で行動主体を参照できるようにします。この値はスクリプトから参照可能です。
 ちなみに、プラグインコマンドについてはこの設定がなくとも『a』での参照は有効です。

コモンイベント時の終了処理を調整 (adjustCommonEventActionEnd)

 スキルの使用効果でコモンイベントを呼び出した際、行動終了処理のタイミングを調整します。

 オンにすると、コモンイベントの終了時に一度だけ行動終了処理を実行するようになります。
 これにより、解除のタイミングが『行動終了時』のステートが、コモンイベントを起動した直後に解除されてしまう問題に対処できます。
 
 対象となる条件はダメージタイプが『なし』かつ、使用効果がコモンイベントのみの場合です。何らかの設定がされていると機能しないのでご注意ください。
 
 なお、これらの制御はCTBでは不要です。
 ※NRP_CountTimeBattle.js内の制御で考慮済み。

 また、スキル毎に切り替えたい場合は以下をメモ欄に記入してください。
<AdjustCommonEventActionEnd:[true/false]>


補足(repletion)


 動画で確認できる以下の機能はトリアコンタン様のプラグインによるものです。

  • 戦闘不能の相手サイドを蘇生:ScopeExtend.js
  • 時間停止中のモーション停止:BattlerGraphicExtend.js

 このプラグインでやっているのは「ターン毎に行動回数を変更する」「相手のステートを確認して行動を変える」「時間停止をイベントコマンドで演出する」といった部分です。ご注意ください。

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posted by 砂川赳 at 13:47 | RPGツクールMZ&MV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする