ダメージタイミングの調整(一括表示など)【RPGツクールMV&MZプラグイン】

2024年08月15日

 ダメージ表示や敵の撃破処理のタイミングを調整します。


 主な特徴は以下の通りです。

  • SimpleMsgSideView(MZならSimpleMsgSideViewMZ)と併用すれば、ダメージの一括表示が可能。
    ※一括表示かつメッセージ表示だと色々とおかしくなるので保証できません。
  • ダメージ時のウェイトを細かく指定可能。
  • 敵の撃破時のウェイトをオンオフ可能。
  • DynamicAnimation&Motionとの連携で全体連続ヒットなどの制御も可能。

 なお、アニメーションの開始から指定フレームでダメージ表示――というような、スキル毎の制御を行いたい場合はDynamicAnimationプラグインダメージ制御機能をご利用ください。

 戦闘の高速化については、敵の行動時のフラッシュを調整するプラグインもご確認ください。ツクールの初期状態では、様々な箇所に余計なウェイトが挟まっているのですが、当プラグインと合わせることで、かなりの高速化が図れます。

目次


導入方法

更新履歴

使用方法

反撃処理の注意点

プラグインパラメータ(ダメージ一括表示)

ダメージ一括表示(damageSameTime)

一括実行条件(sameTimeCondition)


プラグインパラメータ(ダメージウェイト)

ダメージ同士の間隔(damageInterval)

ダメージ後のウェイト(damageWait)

標準ウェイト(normalWait) ver1.04

ステートもウェイト対象に(stateWaitFlg)


プラグインパラメータ(撃破時の動作)

敵撃破時のウェイト方法(collapseWaitType)


他プラグインとの連携

参考


導入方法


 以下のファイルをダウンロードし 、[プロジェクト]\js\plugins に放り込みます。ツクールのプラグイン管理から機能をONにしてください。
 ※このプラグインはMV、MZの両方で有効です。

 NRP_DamageTiming.js ver1.08(2024/08/15)

 ※ダメージ一括表示はわりとクセのある機能です。比較的に上側への配置を推奨します。それでも、競合は結構あるかもしれません……。

更新履歴


2024/08/15(ver1.08)

  • ダメージ一括表示かつ範囲が全体の吸収スキルを使用した際に回復量が1人分しか表示されない不具合修正。回復量は合計値が表示されるようになります。

2023/08/29(ver1.07)

  • ダメージ一括表示時の数値表示処理を改善した。
    今度こそ安定版のつもりです。

2023/08/28 -> 2023/08/29(ver1.06 -> 1.051)

  • ダメージ一括表示にて、ダメージが重複して表示される競合に対処。
    ※3年前のver1.03の対応が原因だったので元に戻しました。正常に動いているように見えますが、正直あまりよく分かってないです。ツクールMZ本体も3年間で更新されているので、その影響もあるかもしれません。
  • 全体回復の時に回復量が非表示になる不具合があったので、ver1.051に戻しました。(2023/08/29 ver1.051)

2022/10/23 -> 2023/02/21(ver1.05 -> 1.051)

  • 『ダメージ後のウェイト』が機能せず『ダメージ同士の間隔』と同じになっている不具合修正。
  • 『ダメージ後のウェイト』が0の際、自分を回復した際の数値が表示されない不具合に対応。最低でも1を設定するようにした。(2023/02/21 ver1.051)

2020/09/15(ver1.04)


2020/09/06(ver1.03)

  • ダメージ一括表示の状態で複数回行動すると、行動主体を対象とした数値が残ってしまうことがある不具合修正。

2020/08/22(ver1.02)

  • ツクールMZ向けにヘルプを修正。

2020/05/31(ver1.01 -> 1.011)

  • ダメージ一括表示の際、魔法反射ダメージが正しく表示されない不具合修正。
  • 反撃処理の注意点を追加。
  • 魔法反射の合わせ鏡で無限ループに陥る不具合修正。(ver1.011)

2020/05/21(ver1.00 -> 1.001)

  • 公開!
  • 競合対策用に微調整。(ver1.001)

使用方法


 初期設定でダメージが一括表示になり、ザコ敵撃破時のウェイトもなくなります。
 後はプラグインパラメータを好きなように調整してください。

反撃処理の注意点


 ダメージ一括表示を適用すると、反撃が重複した際の攻撃とダメージが正しく表示されなくなります。
 以下の反撃スキルを作成するプラグインならば、正しく反撃できるのでオススメします。
 https://newrpg.seesaa.net/article/500432213.html

 また、必要がなければダメージ一括表示はオフにしてしまったほうが、全体的に競合は抑えられると思います。

プラグインパラメータ(ダメージ一括表示)


ダメージ一括表示(damageSameTime)

 ダメージの一括表示を有効にします。
 ※この機能はSimpleMsgSideViewおよびSimpleMsgSideViewMZとの併用を推奨します。

一括実行条件(sameTimeCondition)

 条件を満たす場合に、ダメージ一括表示の対象とします。
 他のプラグインとの連携に使えたりもしますが、やや上級者向け。
 基本的には変更不要です。

プラグインパラメータ(ダメージウェイト)


ダメージ同士の間隔(damageInterval)

 ダメージ(回復やミスも含む)同士の間隔です。
 連続ヒット時はこの間隔でダメージ表示されます。

 初期値は16です。空白にすると元々の値を使用します。

ダメージ後のウェイト(damageWait)

 ダメージ処理後(回復やミスも含む)のウェイトです。
 こちらは最終ヒット時のウェイトになります。

 初期値は16です。空白にすると元々の値を使用します。

標準ウェイト(normalWait) ver1.04

 メッセージ表示などに使用される標準のウェイトです。
 メッセージ非表示でもこのウェイトはかかります。テンポを高速化したいなら、この値を0にすることをオススメします。

 初期値の空白だと元々の値(16)を使用します。

ステートもウェイト対象に(stateWaitFlg)

 ステート時もダメージと同様のウェイトをかけます。
 強化弱体も対象に含みます。

プラグインパラメータ(撃破時の動作)


敵撃破時のウェイト方法(collapseWaitType)

 撃破時のウェイト方法を設定します。

 『ウェイト有(MV標準)』『ウェイト無』『ボスのみウェイト』の三択です。初期値は『ボスのみウェイト』になっています。

他プラグインとの連携


 当プラグインで『ダメージ一括表示』をオンにすると、DynamicAnimation&Motionのダメージ処理からも一括表示がされるようになります。(ダメージ処理のサンプル例

 その際、以下のように挙動が変わります。

  • 変更前:全体攻撃の場合、ダメージ処理を行う度に1体ずつポップアップ。
  • 変更後:全体攻撃の場合、ダメージ処理を行う度に全体をポップアップ。

 また、それまでは不安定だった全体複数回攻撃も安定したダメージ処理ができるようになります。

参考


 制作にあたって、以下のプラグインを参考にさせていただきました。

 PromptlyPopup.js(Trb様)
 https://tm.lucky-duet.com/viewtopic.php?t=1216
 ※メッセージ表示と組み合わせる場合は、たぶんこちらのほうがオススメです。

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posted by 砂川赳 at 09:21 | RPGツクールMZ&MV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする