主にターン制やCTB向けです。
※ツクールMZのタイムプログレスは想定していません。というか、普通に速度補正で実現できるっぽい?
ため技は既存プラグインの複合でもある程度は実現可能ですが、少し手順が複雑になります。
このプラグインはため技の作成に特化し、スキルの作成に必要な手順を簡略化しました。さらにCTBプラグインとの連携でチャージタイムを実現できます。
主な特徴。
- CTBプラグインとの連携で技毎にチャージタイム(ため時間)を設定可能。
※通常のターン制でも使用できます。
- チャージタイムを短縮する装備、ステートなども設定可能。
- MP・TPを消費するタイミングなど詳細な設定も可能。
以下は紹介動画です。
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
目次
導入方法
更新履歴
使用方法
本体スキル用のパラメータ
ChargeState(ためステート)
ChargeSkill(ため演出用スキル)
ChargeName(ため演出用名称)
ChargeActionSkill(実行スキル)
ChargeCost(ため演出時に消費)
ChargeTurnException(チャージターンの経過無効)
IfNoCharge(即時発動条件)
ため演出スキル用のパラメータ
NoResult(結果表示なし)
NoStartAction(開始アクションなし)
スキル・装備・ステート用のパラメータ(CTB向け)
ChargeSpeed(チャージ速度)
装備・ステート用のパラメータ(CTB向け)
ChargeSkillType(速度補正用スキルタイプ)
ステート用のパラメータ
StateMotion(ステート中のモーション)
RemoveState(ステート消去)
プラグインパラメータ
chargeTurnException(チャージターンの経過無効)
ステート付加のタイミング調整(adjustStateTiming)
行動回数の制限(limitActionTimes)
導入方法
以下のファイルをダウンロードし 、[プロジェクト]\js\plugins に放り込みます。ツクールのプラグイン管理から機能をONにしてください。
※このプラグインはMV、MZの両方で有効です。
NRP_ChargeSkill.js ver1.05(2024/07/21)
更新履歴
2024/07/21(ver1.05)
- ため技発動時は複数回行動を制限するように修正した。
※NRP_EnemyRoutineKai.jsを使用している場合はあちらも更新しないとうまく動作しません。
2023/10/23 -> 2024/06/03(ver1.04 -> 1.042)
- ため状態用ステートが付加されるタイミングをアニメーション後にできるようにした。
- ため演出用スキルの指定がない場合にエラーとなる不具合修正。
(2023/11/10 ver1.041)
- <NoStartAction>使用時、DynamicAnimationよりプラグインの登録順序が下だと演出が無効になるので順序を明確化。(2024/06/03 ver1.042)
2023/10/09(ver1.03)
- 敵のため技においても、対象を保持するように修正。
2020/09/12 -> 2023/08/28(ver1.02 -> 1.023)
- ツクールMZに対応。
- ため開始演出用スキルを指定しないと落ちる不具合修正。
- ツクールMVでまともに動かなくなっていた不具合修正。(11/15 ver1.021)
- 敵が使うとエラーになる不具合修正。(11/15 ver1.022)
- 競合によるエラーを軽減。(2023/08/28 ver1.023)
2020/06/19(ver1.01)
- 英語対応。
2020/04/05(ver1.00)
- 公開!
使用方法
最低限の設定
まず、ため状態用のステートが必要です。(以下は設定例)
- 行動制約:『〜を攻撃』のいずれか
- 解除条件:戦闘終了後に解除
- 自動解除:行動終了時
- 継続ターン:1
後はスキルのメモ欄に『ため状態用ステート』のIDを指定します。
<ChargeState:[ステートID]>
以上で、次ターンに実行されるスキルの完成です。
この際、ステートの内容次第で様々な設定が可能です。例えば、魔法詠唱中は防御力が下がるといった設定ができます。また『継続ターン』を伸ばすと、複数ターン勝手にスキルを実行する暴走技などが作れます。
ため開始演出
ため開始時の演出が必要な場合は、『ため演出用スキル』を指定できます。
演出だけなので効果は『なし』で構いません。あるいは何らかの効果を付けても構いません。
ただし、アニメーションを表示したい場合は範囲を指定してください。範囲は『使用者』が無難ですが、敵を対象にすればロックオンのような演出も可能です。
なお、効果が『なし』かつメッセージを表示する設定の場合、「効果はなかった」というメッセージが表示されてしまいます。『演出用スキル』のメモ欄に以下を記入すれば防げます。
<NoResult>
次に『本体スキル』のメモ欄に『ため演出用スキル』を呼び出す設定を記述します。(以下例)
<ChargeSkill:99>
<ChargeName:ファイア>
- 『ChargeSkill』により、99番の演出用スキルを実行します。
- 『ChargeName』により、該当スキルの技名を「ファイア」に書き換えます。
これによりためを開始する際、画面に表示する技名を自由に変更できます。
CTB用の設定
CTB用プラグインと併用すれば、チャージタイムの設定が可能です。
<ChargeSpeed:+50>
上記のように記述すれば、速度補正+50%となります。元の値が100%なので、通常の1.5倍速でためを実行します。
上記の指定は『スキル』『装備』『ステート』のそれぞれに有効です。
さらに『装備』『ステート』の場合はスキルタイプの指定も可能です。
<ChargeSkillType:1>
初期状態では1:魔法、2:必殺技です。カンマ区切りで『1,2』というように複数指定も可能です。(指定がなければ全てが対象)
これにより「魔法のチャージタイムを半減する装備やステート」などが実現できます。
大まかな機能は以上ですが、当プラグインではより詳細な設定が可能です。
メモ欄に記入できる機能を以下で解説します。
本体スキル用のパラメータ
一部はJavaScript計算式を使えます。その際、行動主体は『a』で参照可能です。
<ChargeState:[ステートID]>(ためステート)
スキル発動までの『ため状態』となるステートを指定します。
これがなければ、当プラグインのため技は機能しません。
<ChargeSkill:[スキルID]>(ため演出用スキル)
ため開始演出用スキルのIDを設定します。
ため開始時のアニメーションを表示したり、メッセージを表示することができます。
指定がない場合、何も表示せずため状態に入ります。
<ChargeName:[名称]>(ため演出用名称)
『ChargeSkill』の指定がある場合、ため開始演出用スキルの表示名を設定します。
[名称]をブランクにすれば、技名を表示しないことも可能です。
オススメは以下のような書き方です。
<ChargeName:item.name>
『item.name』には本体スキルの名称が入っています。つまり、ため開始演出用スキルに本体スキル名を引き継げます。
<ChargeActionSkill:[スキルID]>(実行スキル)
ため終了後に発動するスキルのIDを指定します。
通常はそのまま本体スキルを使用するので不要です。
JavaScriptの式と組み合わせれば、ランダムで発動するスキルなども作れます。
<ChargeCost>(ため演出時に消費)
MP・TPをため開始時に消費するよう変更します。
※初期状態だとMP・TPは本体スキル実行時に消費されます。
<ChargeTurnException:[true/false]>(チャージターンの経過無効)
『true』を指定すると、ため開始時にステートなどのターン経過を無視します。具体的には『ステート&能力変化のターン経過』『毒のダメージ効果』を行いません。
この設定はプラグインパラメータで初期値を指定可能です。
<IfNoCharge:[条件]>(即時発動条件)
指定した式を満たす場合、ためを省略してスキルを即時発動します。
ため演出スキル用のパラメータ
<NoResult>(結果表示なし)
スキル使用時の結果表示を行いません。
メッセージを表示する設定の際、「効果がなかった」のメッセージを表示したくない場合など。
<NoStartAction>(開始アクションなし)
スキル使用時の一歩前進や技名表示を行いません。
アニメーションだけ表示したい場合など。
スキル・装備・ステート用のパラメータ(CTB向け)
<ChargeSpeed:[数値]>(チャージ速度)
元の値を100%(=1ターン)として、ため速度を変更します。
『+-*/』いずれの符号も使用できます。例えば『*2』ならば2倍速です。
符号を省略すると+として扱います。
『スキル』『装備』『ステート』のそれぞれに設定可能です。
なお、CTBでは値が2000を超えると即時発動となる仕様です。
また、計算順序はスキル→装備→ステートの順番になっています。
例えばスキルに『+100』、装備に『*2』を指定した場合、『(100 + 100) * 2 = 400』。つまり、4倍速でためを行います。
その他にもJavaScript計算式と組み合わせれば、「魔力が上がるほど詠唱が速くなる」などの設定も可能です。
装備・ステート用のパラメータ(CTB向け)
<ChargeSkillType:[数値]>(速度補正用スキルタイプ)
特定のスキルタイプのみ『ChargeSpeed』による速度補正をかけます。
初期状態では1:魔法、2:必殺技です。カンマ区切りで『1,2』というように複数指定も可能です。(指定がなければ全てが対象)
これにより「魔法のチャージタイムを半減する装備やステート」などが実現できます。
ステート用のパラメータ
<StateMotion:[モーション名]>(ステート中のモーション)
ステート中の待機モーションを設定します。
■モーション一覧(※アルファベットで指定してください)
- attack(攻撃)
- walk(前進)
- wait(通常待機)
- chant(詠唱待機)
- guard(防御)
- damage(ダメージ)
- evade(回避)
- thrust(突き)
- swing(振り)
- missile(飛び道具)
- skill(汎用スキル)
- spell(魔法)
- item(アイテム)
- escape(逃げる)
- victory(勝利)
- dying(瀕死)
- abnormal(状態異常)
- sleep(睡眠)
- dead(戦闘不能)
具体的にどのようなモーションかを知りたければ、ツクールMVヘルプにある『サイドビューキャラ規格』を参照するとよいかもしれません。
<RemoveState:[ステートID]>(ステート消去)
ステートにかかった際、指定したIDの別ステートを解除します。
例えば、「沈黙にかかった際に魔法スキルのため状態を解除する」といった用途を想定しています。
プラグインパラメータ
chargeTurnException(チャージターンの経過無効)
『true』を指定すると、初期状態でため開始時にステートなどのターン経過を無視するようになります。
上記の『ChargeTurnException』の初期設定に相当します。
ステート付加のタイミング調整(adjustStateTiming)
ため状態用ステートを付加するタイミングが、アニメーションの後になるように調整します。
行動回数の制限(limitActionTimes)
ため技発動時は行動回数を1回に制限します。
これがオンになっていないと、特徴に行動回数追加が設定されている場合にため技を連続で発動してしまいます。
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