DynamicAnimation 特殊系テンプレート【RPGツクールMZ&MVプラグイン】

2020年02月20日

 このページはDynamicAnimationプラグイン(MZMV)の解説の一部です。

 その他のテンプレートについて説明します。

目次



ビーム(beam)


 相手に向けてビームを放ちます。やっていることは対象の方角へアニメーションを向けているだけです。
 以下のように、左向きかつ横長のアニメーションを用意する必要があります。
 ※MZのEffekseerアニメでは思ったように動かない模様です。


 ちなみに上はデフォルトにある『Thunder1』の色調を変え、最終3パターンの角度を270度ほど変えたものです。紫っぽくするとカッコいいのでマジおすすめ。
<D-Animation:beam>
scaleY = 1 * (1-t/et) // 縦幅
scaleX = 2 // 横幅
</D-Animation>


 長さが足りない場合は途中で途切れてカッコ悪いので注意です。上の例では横に向けて細長くすることで対処しています。
 さらに時間経過で縦幅を0にすることで、自然と消えるようにしています。

 ビームが命中した際の演出が欲しいという場合は、他のアニメーションを時間差で組み込めばOKです。
<D-Animation:beam>
scaleY = 1 * (1-t/et) // 縦幅
scaleX = 2 // 横幅
</D-Animation>
<D-Animation>
delay = 3 // 時間差
id = 77 // 雷/単体2
</D-Animation>



 貫通っぽい見た目になるため、範囲拡張プラグインの『line(直線)』と組み合わせるのもいいかもしれませんね。

拡散ビーム(diffusionBeam)


 ビームを乱射します。初期状態では角度90度の範囲が対象です。
 ※MZのEffekseerアニメでは思ったように動かない模様です。

<D-Animation:diffusionBeam>
position = 3 // アニメーション位置(3:画面)
sx = a.x - 48 * mirroring // 始点を左に48ずらす
scaleY = 0.5 * (1-t/et) // 縦幅
scaleX = 2 // 横幅
<D-Animation>


 基本的には全体対象を想定していますが、アニメーション位置を切り替えれば単体用にも使えます。
 乱射する範囲はrotation(回転率)で決定されるため、そこで調整もできます。
<D-Animation:diffusionBeam>
position = 1 // アニメーション位置(1:中心)
sx = a.x - 48 * mirroring // 始点を左に48ずらす
scaleY = 0.5 * (1-t/et) // 縦幅
scaleX = 2 // 横幅
rotation *= 0.5 // 乱射角度を半分に
<D-Animation>



継続(keep)


 前の<D-Animation>の終点を始点とし、各設定を引き継ぎます。タイミングも勝手に合わせてくれます。
 その仕様上、前の<D-Animation>がなかったり、前よりリピートを増やしたりすると引継元がなくてエラーになります。
 なお、大人の事情でリアルタイム演算による座標変化は引き継げません。あくまで終点として設定された値を始点とします。

 例えば、以下は火の玉をバラまくアニメーションに異なるアニメーションをつなげた例です。
<D-Animation:shotRandomAll>
repeat = 10
interval = 3
</D-Animation>
<D-Animation:keep>
id = 66 // 炎/単体1
</D-Animation>


 火の玉の着弾点から火柱が立ち昇るようなアニメーションとなりました。

ブーメラン(boomerang)


 前の<D-Animation>の終点を始点とし、各設定を引き継ぐのは継続型と同じです。
 ただし、こちらは放物線を反対方向へ変えることで、ブーメランっぽく行動主体へと戻ってきます。
 投射(arc)型などと組み合わせることを想定しています。
 ※MZのEffekseerアニメでは思ったように動かないかも……。

<D-Animation:arc>
rotation = 2 * t/et * Math.PI * 2 // 2回転
</D-Animation>
<D-Animation:boomerang/>



魔法発動(spell)


 行動主体を対象として、魔法の発動演出を行います。
 以下のように他の<D-Animation>の上に配置して組み合わせる想定です。
<D-Animation:spell/>


 初期状態ではID=52(強化2)のアニメーションを『足元』に表示します。自動的にウェイトをかけるので、delay値の調整は必要ありません。

 なお、そのままだと長ったるいので、きちんと調整したものをプラグインパラメータに設定することをオススメします。
 もちろん特技用のものを作っていいですし、魔法の系統ごとに演出を変えても面白いと思います。

 >DynamicAnimationMZプラグインに戻る
 >DynamicAnimationプラグインに戻る
 >RPGツクールMZ&MV目次に戻る
posted by 砂川赳 at 21:12 | RPGツクールMZ&MV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする