バトルイベント拡張【RPGツクールMVプラグイン】

2020年10月19日

 バトルイベントを補助し、拡張するプラグインを作成しました。
 当サイトのCTB・CTTBおよびデフォルトのターン制いずれでも使用できます。
 ※このプラグインはMV版です。MZ版はこちら!

できること


  • 敵の戦闘行動をバトルイベントによって詳細に制御する。

 以下の動画はバトルイベントによって、敵の行動制御をした例です。
 行動回数を自在に変えたり、味方の戦闘不能状況で行動を変えたり、時を止めたりとやりたい放題です。
※画面が小さい場合は右下の全画面表示をクリックしてください。

導入方法


 以下のファイルを右クリックで保存し 、[プロジェクト]\js\plugins に放り込みます。ツクールMVのプラグイン管理から機能をONにしてください。

 NRP_BattleEventEX.js ver1.061(2023/02/22)

 同時にツクールMVの既存不具合修正プラグイン(木星ペンギン様作成)の導入を強く推奨いたします。特に15.17.番の適用は必須です。
 MPP_Patch.js(ダウンロードページ)

 さらにプラグイン管理画面では以下の順序で配置してください。マウスドラッグで上下移動できます。

  1. NRP_CountTimeBattle.js(またはNRP_CountTimeTurnBattle.js)
  2. NRP_VisualTurn.js
  3. MPP_Patch.js
  4. NRP_BattleEventEX.js

 ※該当プラグインを使わない場合、1.2.は不要です。

更新履歴


2022/12/21 -> 2023/02/22(ver1.06 -> 1.061)

  • <NoStartAction>設定時かつメッセージ表示時の不要なウェイトを削除。
    ※アニメーションがなしの場合が対象です。
  • NRP_ChainSkill.jsに対応して戦闘終了判定を修正。
    (2023/02/22 ver1.061)

2021/05/14 -> 08/31(ver1.05 -> 1.051)

  • スキルからコモンイベントを呼んだ際、行動終了処理(ステートの解除など)が実際の行動前に行われてしまう問題に対処。
    それに伴い『コモンイベント時の終了処理を調整』のプラグインパラメータを追加。
  • 魔法反射プラグインかつダメージタイミングの調整プラグインと組み合わせた状態で『コモンイベント時の終了処理を調整』をオンにしていると、反射ダメージが重複して表示される不具合修正。(2021/08/31 ver1.051)

2020/06/19 -> 10/19(ver1.04 -> 1.041)

  • 英語対応。
  • ターン終了時のバトルイベントで行動を不発させた場合、次のターンで最速行動してしまう不具合修正。(10/19 ver1.041)

2020/01/27(ver1.03)

  • ツクールMVの本体verが古い場合でも動作するよう修正。

2020/01/25(ver1.02)

  • バトルイベントから戦闘行動の強制をした場合、混乱状態が反映されない不具合を修正。

2020/01/16(ver1.01)

  • 特定の条件で絞り込んだ中から対象をランダムに選ぶ機能追加。

2020/01/13(ver1.00)

  • 公開開始!
  • プラグインコマンドが想定通りにクリアされない不具合修正。(ver1.001)

説明


 ツクールMVのバトルイベント(コモンイベント)は極めて強力です。特に『戦闘行動の強制』は非常に便利で、様々な用途があります。
 これは対象にスキルを使わせるというもの。理論上はこれで敵の行動を制御したり、複合技のような複雑なスキルを作成することも可能です。

 しかしながら、かゆいところに手が届かないのも事実。その素晴らしさがあまり知られていませんでした。
 以下、『戦闘行動の強制』が持つ問題点。

  • 行動異常やMP枯渇を無視してスキルを発動してしまう。
  • バトルイベントを起動するタイミングが限られる。敵が行動したタイミングでの制御ができない。
  • スキルからコモンイベントを呼び出せるが、不要な演出が入る。
  • とにかくバグが多い。
    ※多くは上記の不具合修正プラグインで対応されています。

 このプラグインはこれらの問題点に対応し、バトルイベントの真価を引き出すことを目的とします。

 逆に言えば、プラグイン自体が大きな機能を果たすわけではありません。
 あくまでユーザの工夫を助けるものとなります。

 とはいっても、ピンと来ない方が大半でしょう。
 実際にどのようにバトルイベントを使えばよいかを以下で解説していきます。

解説目次




パラメータ


強制行動時のスキル使用判定(forceValid)

 戦闘行動の強制時もスキルの有効判定を行うようになります。
 つまり、行動異常やMP枯渇時は行動を行わなくなります。
 初期値はtrue。MVの元の挙動はfalseです。

 trueにしている場合でも、イベントなどでスキルを強制実行したいという場合は以下のプラグインコマンドで切替可能です。
NRP.forceAction true

 ※falseの場合は反対になります。

コモンイベント時の終了処理を調整 (adjustCommonEventActionEnd)

 スキルの使用効果でコモンイベントを呼び出した際、行動終了処理のタイミングを調整します。

 オンにすると、コモンイベントの終了時に一度だけ行動終了処理を実行するようになります。
 これにより、解除のタイミングが『行動終了時』のステートが、コモンイベントを起動した直後に解除されてしまう問題に対処できます。
 
 対象となる条件はダメージタイプが『なし』かつ、使用効果がコモンイベントのみの場合です。何らかの設定がされていると機能しないのでご注意ください。
 
 なお、これらの制御はCTBでは不要です。
 ※NRP_CountTimeBattle.js内の制御で考慮済み。

 また、スキル毎に切り替えたい場合は以下をメモ欄に記入してください。
<AdjustCommonEventActionEnd:[true/false]>


補足


 動画で確認できる以下の機能はトリアコンタン様のプラグインによるものです。

  • 戦闘不能の相手サイドを蘇生:ScopeExtend.js
  • 時間停止中のモーション停止:BattlerGraphicExtend.js

 このプラグインでやっているのは「戦闘不能の相手を確認して行動を変える」「時間停止をイベントコマンドで演出する」という部分です。ご注意ください。

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posted by 砂川赳 at 07:57 | RPGツクールMZ&MV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする