【雲海のオデッセイ】ねんがんの小説を書きました!

2019年07月14日

 ねんがんの小説を書きました!
 ここ何年かロクに表立った活動をしてきませんでしたが、ようやく表に出す時が来たようです。

 雲海のオデッセイ
 https://ncode.syosetu.com/n0109fq/

 小説家になろうにて、ひっそりと毎日連載していきます。
 →2020/09/19 完結しました!

 内容は雲の上の世界を冒険する剣と魔法の王道ファンタジーです。
 ゲームだろうが、小説だろうが相変わらず王道ファンタジー至上主義は変わりません。
 過去の偉大なRPGや小説からインスピレーションを受けながらも、自分の持てる限りのアイデアを注ぎ込みました。

 以下、作品の特徴。

  • 異世界に転移しません。
    主人公は最初からファンタジー世界の住人です。
  • 主人公はそれなりに強いですが、最強ではありません。
    仲間と力を合わせながら冒険します。
  • 第一章からいるヒロインがずっと物語の中核です。
    イベントをクリアする度にヒロインが増えたりはしません。
  • ストーリーは章毎に明確な目的を持って進みます。
    完結までのプロットも作成済みです。
  • 明るめな作風にしたつもりですが、それなりに過酷な展開もあります。
    特に第二章辺りまで。
  • ステータス、レベルなどのゲーム的な概念はありません。
    作者はゲーム作家ですがありません。
  • タイトルは長くありません。簡単に覚えられます。
    ※サブタイは付けるかも?

 以上。

 テンプレ? なにそれ、おいしいの? という感じの王道ファンタジーです。
 ※Web小説の世界では一定の型にはまった小説が人気を集めやすい傾向があり、『テンプレ』と呼ばれています。

 ……と言いながらも、テンプレの分かりやすさと面白さはなかなか侮れません。
 Web小説全般で旧来のハイファンタジーが流行らないのは、それなりに理由があるのだろうな――とは考えています。
 そこはテンプレ並に読みやすい小説を目指したいところです。文学ではなくエンタメを作っているつもりなので、敷居の低さは重要でしょう。

 ちなみにわりとガチでやります。100万字は絶対に超えます。
 完成形になれば、ミスティックスターをクリアする二倍ぐらいは読了にかかると思います。

動機&経緯


 ミスティックスターを完成させて以降、次に何を目指すかを考えていました。
 というのも、ぶっちゃけ王道路線のゲームデザインとしては、自分ではあれ以上のものを作れる気がしません。
 ちょっと違う程度のものなら作れるでしょうが、このままやっていてもたぶん頭打ちです。
 ここは違う方向性を開拓してみようと考えました。

 できそうな方向性は二つ。

  • ストーリーや世界設定などを強化する。
  • 自由度を増し、戦闘以前のゲーム性を強化する。
    イメージとしてはサガシリーズやメタルマックス2Rなど。

 そして、ひとまず前者を選びました。

 正直に言うと、ストーリーには苦手意識がありました。自分は現状、明らかにストーリーよりもシステム寄りのゲーム作家です。
 才能がない――とまでは思いません。単なる経験不足でしょう。

 思えば子供の頃、学校でやらされる作文がめっちゃ苦手だった記憶があります。自分をさらけ出すということには、誰しも抵抗を持つもの。ストーリーが苦手だったのもその延長でしょう。
 それゆえ、長らくゲーム制作ではストーリーよりもゲーム性にばかり力を入れてきました。

 結局、始めてオリジナルのストーリーを真面目に作ろうとしたのは、ミスティックスターが始めてと言ってよいレベルです。
 それまで中〜長編を6本以上完成させておきながらそんな有様。ミスタ開発当初はどうストーリーを作ればよいのか、強烈に悩んだほどです。

 しかしながら、ストーリー作りが嫌いなわけではありません。むしろ思う存分、ゲーム性の成約がないところでストーリー作りをしてみたい。

 そこで小説です。
 自分も読者としては何百冊と読んでいますが、一度は書く側に回ってみたい。少し違うことをやりたいという思いもありました。

 自分の作品なので、作風はミスティックスターを踏襲しています。読んでみれば、どことなく似たキャラクターがいることにも気づくと思います。
 また、雲海のオデッセイでは、ミスタでは力不足でできなかった点を改善したつもりです。
 具体的には……

  • 特徴的な世界設定を行う。
  • 冒頭シーンを印象的に。
  • 大風呂敷を広げて先に期待をもたせる。
  • ヒロインを始め、キャラクターの登場を印象的に。

 ってな感じです。

 もちろん、ゲーム作家から転向するわけでもありません。
 というか、雲海シリーズとして類似した世界設定でゲーム化しても面白いと思っています。
 イメージとしてはワイルドアームズシリーズが分かりやすいかなと。あれは『荒野の世界』という世界設定で、別々の物語を展開していますよね。

 *

 実のところ、しばらくはこっそり名義変えて密かにやろうか悩みましたが、それはそれで色々と面倒なので普通にさらすことにしました。
 雲海のオデッセイには、王道RPG魂をふんだんに盛り込んでいます。その一点ではブレはありません。
 ここは基本的にゲームブログですし、無理に読んでもらおうとはさすがに思いません。ですが、王道RPGが好き、小説も好きという方がいればどうぞ。

 あと色々と事前研究をして知ったのですが、あっちも例によって、エターなる率が高い! 最近はエタるなどと省略して呼ばれているそうです。
 どうやら、人気が出なければ見切りをつけて、次の作品に移る――というような、スタイルが横行しちゃってるようですね。多くの作品がエターなるのは悲しいことです。

 どうでもいいですが、エターなるの語源は、ツクール2000の伝説となった未完の大作エターナルファンタジアにあります。
 そのエターナルファンタジアが盛大にエターなって、はや18年。この言葉はすっかり世に定着してしまったようです。なんだか感慨深いものがありますね。

 ちなみに、小説家になろうの無名新人作家の場合、最初の読者数は精々数十人だそうです。
 大量の作品があるのに、わざわざ無名作家の作品を読む必要はないというか、見つけるのも至難の業――というわけですね。
 内容が良かろうが悪かろうが、そもそも最初は読む人が極端に少ないのだから、評価だってされません。

 まあ、そりゃそうだよなって感じですが。
 そこの現実を知らずに「評価が低くて落ち込む」→「エターなる」のコンボが初心者の定番らしいです。

 自分は気長に頑張りながら、上を目指していこうと思います。

 無論、人気が出ようが出まいが、僕はエターなりません。
 自分のスキルを磨くためにも、今は作りたいものを最後まで作りたい。結局のところ、自分にとってのモチベーションはそこですから。
posted by 砂川赳 at 17:01 | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする