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質量/物語
ほぼ全てのクエストを終わらせて57時間でクリア。閃の軌跡1が70時間だったので、合わせて約130時間。プレイスタイル次第ではもっと増えそう。完全に続編なので、前作プレイは必須。
前作終了後、離れ離れになってしまった学院生達が徐々につどってゆくのは嬉しい。
ただその度にお使いイベントがあるので作業感も。前作と同じ場所を行ったり来たりするので、新鮮味が薄れるのも仕方ないところ。
それなりに面白いのだけど、さすがに合わせて100時間も超えるとマンネリ感が拭えなくなってくる。
それがもっとも顕著に現れるのは……
1.ボス戦に勝利
2.ボス「なかなかやるな。そろそろ本気出す!」
3.味方「ぐわっ、このままではやられる!」
4.助っ人が登場「ここは俺に任せろ!」
みたいな展開。これを何度も繰り返す。お陰でゲームシステム上の戦闘が茶番じみてしまうのは難点。元より、こういう展開の多いシリーズであることは承知だけど、今回は「またかよ!」と笑えるレベルに達している。
終章で本編はクリアとなるけれど、その後に外伝と後日談がある。
外伝は零の軌跡&碧の軌跡プレイヤー向けのファンサービス。
後日談のほうが一応のラストダンジョンのようだが、ストーリー的にはおまけ的で意味が薄め。後日談ラスボスの戦闘前セリフがまさしくそれを表現しているけれど、個人的には結構な迷言だと思う。
閃の軌跡1からの因縁には一応の決着はついた。……が、主人公リィンの物語として見ると大きな消化不良を残したまま。空の軌跡と零&碧の軌跡は二作で完結していたけれど、こちらはそうではない模様。
そこはまあ3に期待ということで。
伏線は畳むのではなく、ばらまき続けるのがこのシリーズの特徴。シリーズ第一作は2004/6/24発売だったそうで。いつまで続けるつもりなんだろう。10〜20年も経ったら、いい加減ゲーム自体を卒業しちゃうプレイヤーも出てしまうんじゃないかなと、勝手に心配してみたり。
システム/バランス/快適性
基本的なゲーム性は前作と同じで、今回は+αといったところ。
最も大きな追加点は仲間の数が大幅増大したこと。実に二十人弱のキャラクターを使用できるので豪華。使用期間の限られたキャラクターがいるのは残念だけれど。
前作以上に味方側の強化が著しい。連続行動ができる『オーバーライズ』が戦闘システムに搭載。技の性能向上もあって、さらに一方的に敵をボコれるように。普通にやっていてもボス敵をノーダメージ撃破できることまであった。
ただし、それへ対抗するためか敵側も強化されている。状態異常による初見殺しのハメとか、HPを大回復する技を連発とか、なかなか嫌らしい手強さ。特に仲間が揃わない序盤のボスは苦戦した。
上手なプレイヤーにとってはヌルいが、プレイスタイル次第では物凄く苦戦する可能性も。
手応えが欲しい人は難易度を上げることもできるが、元々にかなりクセがあるので解決にならないかも。一方的にやられるか、一方的に勝つかのさらなる極端になりそうなので。
前作の終盤で見せたロボゲー要素(騎神戦)が正式に入ってきた。
このゲームは「多彩なキャラクターが華やかに戦うキャラゲー的なもの」だと認識していたので若干の違和感も。FFかと思ったらゼノギアスだったみたいな。
もっとも、空の軌跡の頃からティータなりレンなり、機械を使うキャラはいたので兆候はあったけれど。
イベントの締めくくりには、お約束の如く騎神が呼び出される。騎神戦は基本が一対一の地味な削り合いなので、かったるく感じることも。
美術
マップなどの多くは前作からの流用になっている。
前作のキャラクターの大半は衣替えしており、若干のイメチェン。
仲間の数が増えたことによって技も多彩に。ただし、前作からいたキャラの技は大差ないので、そこはちょっと見飽きるかもしれない。
音楽
基本的に前作からの使い回しながら、時々新曲あり。新曲では本編・後日談ともにラスダンやラスボスの曲が優れている。
気になったところではストーリー自体が『熱い展開』の乱発なので、音楽にもメリハリが薄く感じられる点。
まとめ
前作が面白かったので、その勢いでプレイした。
ただ前作からの発売期間の短さ(わずか一年)もあってか、ストーリー的には息切れ感も。
閃の軌跡3の発売が、最近になって正式発表されたようなので期待。