【王道長編RPG】使用品とか説明書とかMP3とか

2014年11月08日

 今回こそは開発記録らしく、最近やったことをまとめます。

使用品の追加


20141108_1.png
 使用品を色々増やしました。魔物が落とすアイテムを使えば魔物専用技が使えます。……といっても、わざわざ使用品の枠を埋めてまで使う価値があるかは不明です。基本的にはおまけ程度ですので。

20141108_2.png
 ひっそりと万歳ポーズも追加しました。魔法使用時や使用品の使用時にポーズをとります。

 魔物の落とす品が役立つかどうかはともかく、今回も使用品は地味ながら強力です。元々想定していたのは回復アイテムだけですが、それだけでも使いこなせばボス戦がグッと楽になるはず。
 多くのRPGでは回復アイテムを99個まで使用できることも多いですが、あれは下手を打つとかなり泥沼化しますからね。特に全体回復、MP回復、蘇生辺りが野放図に使えると収拾がつきません。
 昔の自分の作品でも多少その傾向はありましたが、当作品のボス戦は泥沼にならないようにできたかな、とは思っています。

説明書の作成


20141108_3.png
 忘れてはいけないのが説明書の作成です。ゲームシステムの説明は作中でもやっているのですが、段階を経て小出ししているため、情報が散らばらざるを得ません。いつでも、見れるようにまとめておく必要もあるでしょう。

 実際に作ってみると、結構色々と説明することがあるんですよね。シンプルにゲームシステムをまとめたつもりですが、全然シンプルじゃないかもしれません。まあ、今回は一人、二人と徐々に人数が増えていくので、そんなに混乱はしないと思っております。

MP3の作成


 Windows8の初期状態では、ゲーム中でMIDIが使えないという情報を頂いたので、とりあえず全曲をMP3化してみました。当初は気に入った曲だけMP3として、他はMIDIにする予定でした。
 なお、MIDIが使えないのはツクール2000の話なので、ツクールXP以降のようにDirectSoundsに対応した環境なら、演奏できるはずです。
 当たり前のようにMP3とかMIDIとかいった単語を使用していますが、一応説明しておきます。自分が長いこと親しんでいると「知っているのが当前」みたいになってくるんですよね。気をつけねばなりません。

  • MIDI:演奏指令を登録したデータ。一言でいうとデジタルな楽譜。
    演奏はPC環境に任せるので、ファイルサイズが軽い。
  • MP3:演奏結果を録音した音声データ――をさらに圧縮した形式。

 せっかくなので、町の曲を置いてみます。こんな感じに鳴り方が違うわけです。上がMIDI、下がMP3ですが、下手したら上が鳴らない環境の人もいるかもしれません。

NR_town6.mid
NR_town6.mp3

MP3にすることの利点は
  • 環境に依存せず同一の音を鳴らせる。
  • 大抵は音質がよくなる。

MP3にすることの欠点は
  • ファイルサイズが重くなる。
  • 綺麗にループできない。
  • 読込にわずかに時間がかかる。0.5秒ぐらい?
  • 音色の調整など、作成に手間がかかる。

 自分の中では、まずはファイルサイズの問題が重要で「全てMP3にするなんてとんでもない!」という感じだったのですが、よく考えると今の時代となってはそんなに気にすることでもないかもしれません。
 試したところ、全曲MP3にしても60MBに納まる程度です。昔は60MBなんてフリゲを見ると「重すぎ。ユーザへの配慮がなってない」って感じでした。ウチなんてDL速度が秒間64Kビット(=8KB)でしたから、うまくいっても二時間かかるという計算ですね。今なら、一分もかからない環境が当たり前ですが、いやはや便利な時代になったもんじゃ……。
 将来的に作曲をやる人を除いて、MIDIは存在自体が忘れられていく気がします。というか既になっているかも。

 ループの問題については、曲の終わり方を調整しておけば、そこまでの違和感はなさ気です。そもそもダンジョン曲なんかは、すぐ戦闘になるのでループが終わるまで聞くことが稀だったりします。
 一番、違和感があるのは流れが大事な戦闘曲なのですが、これは元から音質のためにMP3にする予定でした。ちなみにループ処理に適したOGGはツクール2000では使えません。無念。

 読込時間については気にならないこともないですが、それでも並のSFCのRPGよりはロードが速いはず。イベント時の曲変更で変な間ができないかも気になりますが、この辺は実際に二周目のテストプレイで感触を確かめてみるとしましょう。

 作成に手間がかかるのは僕が頑張ればよいだけなので、問題ありません。そこまでの手間でもないですし。

 最初はMIDIが鳴らない環境の人だけ、手動で入れ替えてください――って仕組みにしようと考えていたのですが手間ですよね。なので、音質などのメリットも考えて、普通に最初から全曲MP3でいいかって気がしています。おまけにMIDIを付けとくということで。


 これにて1370時間経過。現在は二周目のテストプレイ中ですが、これ意外と気合がいるんですよね。作ったものを消化するだけなので、大したことないと思いがちなんですが、神経のアンテナを張り巡らして、気になったところがあれば直さねばなりませんから。
 また、そのうちテストプレイヤーの募集をするかもしれません。さすがにこの規模の作品で身内のテストだけで済ませる度胸はないです。いえ、過去にやったんですけどね……。そりゃあもうバグどっさりで顔面蒼白でした。デバッガー的な詳細なプレイでなくとも、普通にプレイして普通にクリアできることを確かめてもらえれば、それだけでだいぶ安心できると思います。

 そんなわけで最近は「これが完成したら俺、一消費者に戻ってまったりするんだ……」という死亡フラグのようなことを考えながら、モチベにしています。開発の序盤・中盤で他にやりたいことを強く考え出したら、エターナルフラグ以外の何物でもないですが、もう大丈夫でしょう。
 常時目標に向かって努力しているのも疲れるので、たまには何も目指さず日々を送る幸せを噛みしめたいところです。それによる充電がまたきっと、次のプロジェクトへの再起につながると信じて……。
posted by 砂川赳 at 06:00 | 開発記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする