タイトル | 機種 | 質量 | 物語 | システム | バランス | 快適性 | 美術 | 音楽 | 平均 | クリア日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
幻想水滸伝2 | PS | 80 | 80 | 70 | 80 | 70 | 80 | 70 | 76 | 2007年頃 |
物語
『親友との対立』『姉妹との絆』などストーリーはタクティクスオウガやFFTに良く似た印象。(ていうか、冒頭の展開はタクティクスオウガ1章のCルート選択時と丸かぶり。)それらの作品と比較すると、ディテールでは劣るが、テーマが明確で話がわかりやすい。
今作、最大の悪役ルカ皇子の存在も物語を盛り上げる。ゲームならではの演出で敵の強大さをアピールしている。
やっぱり仲間が108人もいるので、どうしても印象の薄い人物が多くなってしまう。仲間をたくさん出す必要があるために主要メンバー以外は手薄な印象。
エンディングは複数に分岐するが、ベストエンディングを見るための条件は難解で、攻略情報を見ないと無理なのも相変わらず。しかも、今回は途中で見逃すと、二度と仲間にならないキャラクターもいるのは意地悪。
システム
前作と比較して、紋章の種類が増えた。また、1人のキャラクターが複数の紋章を身に付けることができるようになったため、戦闘の幅が広がった。
戦争パートは微妙な出来。シミュレーション的な戦闘があるのだが、命中率などプレイヤーに与える情報量が少なすぎてかなり大味。テンポも悪い。「幻水2はこれさえなければ……」なんて言われることもあるくらいで……。
前作のデータを引継ぐと、前作の主人公が仲間になったりするのは嬉しい。しかも強い。でも本拠地には留まってくれないので、イベント進行によってパーティから勝手に抜けた後に、もう一度仲間にしに行くのがとても面倒だったりする。
バランス
前作同様にレベルが上がりやすいので、新規参入のキャラでも、すぐに実戦に投入することができる。
簡単だった前作より難易度が上がっており、丁度いい手応えに。尖ったところはないけれど、それだけにバランスは良い感じだと思う。
快適性
通常攻撃はテンポ良いが、紋章術や協力攻撃はテンポ悪いというのは相変わらず。
パーティ編成などのインターフェースは若干改善。ただし、今回はストーリー進行に伴ったパーティ解散→再編成の回数が前作よりも多くなっているという印象。ちょっと面倒くさい。
ベストエンディングの為に、108人を集めるのはやっぱり大変。
どちらかというと、このシリーズはストーリー主導型のように思える。それに対して仲間108人というやりこみ型のゲームシステムがそもそもミスマッチ――というのは、ツッコまないほうがよいかも……。
美術
ステータス画面のキャラのイラストが前作より断然キレイに。 この時期の作品にしては珍しい2Dなので安心感がある。
音楽
今回はルカ、ネクロードなど手強いボス戦があるが、曲もそれに応えるだけのクオリティを発揮している。ただ、全体的に環境音楽的な印象で印象に残る曲は少なめ。