タイトル | 機種 | 質量 | 物語 | システム | バランス | 快適性 | 美術 | 音楽 | 平均 | クリア日 |
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大神 | PS2 | 80 | 80 | 60 | 60 | 50 | 100 | 100 | 76 | 2007年 |
ストーリー
主人公は犬の姿をした神様『アマテラス』。
日本の神話・民話を元に作られた和風ファンタジーなので、西洋風ファンタジーに飽きたという人には嬉しい存在。
ラスボスの他、ボス戦前後の展開は王道で期待を裏切らない。
初回プレイ時間は30〜60時間程度で、寄り道しだいで大きく変わる。
美術面・音楽面に非常に優れた作品なので、クリア特典には2週目の他にサウンドテストや設定画集などもあるのが嬉しい。
システム
基本的にはゼルダ系で、謎解きが中心となる。画面に線を描くと、効果が現れる筆しらべというシステムが大きな特徴。
戦闘はアクション戦闘となっているが、色々と大味な出来栄えで、勝つか負けるかといった熱戦を楽しむようなものではない。特にボス戦は戦いというよりも、パズル的な要素が大きい。
バランス
戦闘は非常に簡単。回復アイテムも多用できるので、まずゲームオーバーにはならない。
宝箱は多いけれど中身は消耗品・換金アイテム・はぐれ珠がほとんど。はぐれ珠は全部(100個)集めると、最強のアクセサリを持って、2週目を開始できる。でも、僕は2週しないんで……。
戦闘がぬるいのは物語を楽しむにはむしろよいと思う。ただ『宝箱の中身』『店の商品・価格』『アイテムの性能』といった基礎的な部分の調整もわりと大雑把なので、RPG的な手応えは求めないほうがよさそう。
快適性
この作品、快適性だけは本当に期待しないほうがよいと思う。PS2の作品の中でもかなり酷いほうなので。
ロードは非常に長い上に回数が多い。PS2の有名作品で、ここまで酷いのはテイルズオブジアビスぐらいかも。イベント中にロードが入ることもしょっちゅう。 一応、ロード中にボタンをタイミングよく押したり、連打すると、アイテムが手に入るミニゲームがある。体感時間は多少マシだけど、やっぱり長い。
このゲームのウリの1つである筆しらべは斬新であるかわりに、テンポは今ひとつ。特に戦闘中に筆しらべを使う場合、戦闘の流れを止めてしまう。あんまりスピーディな戦闘とかは期待しないほうがよいかも。
経験値を入手するには戦闘ではなく、動物に餌をやったり花を咲かせたりする必要があるけれど、どれも時間がかかる。特に餌やりはロードが入るのがキツい。せっかちさんには辛いゲーム。
美術
グラフィックは独特な水墨画風で世界観を表現。技術力の進化によって、このような作品も表現できるようになったというのは感動的。
イベントシーンのカメラワークは迫力がある。塞の芽復活シーンは並みのゲームのエンディング並に美しい。
音楽
音楽は和風テイスト。といって、古臭いものではなく、うまく一般向けにアレンジされている。ラストバトルの曲はゲーム音楽史上屈指の人気曲の1つ。