【RPGレビュー】英雄伝説 閃の軌跡2

2017年01月09日


発売元日本ファルコム(公式)
機種PS3
発売日2014/09/25
質量物語システムバランス快適性美術音楽平均クリア日
80808060709080772015/06/13

質量/物語


 ほぼ全てのクエストを終わらせて57時間でクリア。閃の軌跡1が70時間だったので、合わせて約130時間。プレイスタイル次第ではもっと増えそう。完全に続編なので、前作プレイは必須。

 前作終了後、離れ離れになってしまった学院生達が徐々につどってゆくのは嬉しい。
 ただその度にお使いイベントがあるので作業感も。前作と同じ場所を行ったり来たりするので、新鮮味が薄れるのも仕方ないところ。
 それなりに面白いのだけど、さすがに合わせて100時間も超えるとマンネリ感が拭えなくなってくる。
 それがもっとも顕著に現れるのは……

 1.ボス戦に勝利
 2.ボス「なかなかやるな。そろそろ本気出す!」
 3.味方「ぐわっ、このままではやられる!」
 4.助っ人が登場「ここは俺に任せろ!」

 みたいな展開。これを何度も繰り返す。お陰でゲームシステム上の戦闘が茶番じみてしまうのは難点。元より、こういう展開の多いシリーズであることは承知だけど、今回は「またかよ!」と笑えるレベルに達している。

 終章で本編はクリアとなるけれど、その後に外伝と後日談がある。
 外伝は零の軌跡&碧の軌跡プレイヤー向けのファンサービス。
 後日談のほうが一応のラストダンジョンのようだが、ストーリー的にはおまけ的で意味が薄め。後日談ラスボスの戦闘前セリフがまさしくそれを表現しているけれど、個人的には結構な迷言だと思う。

 閃の軌跡1からの因縁には一応の決着はついた。……が、主人公リィンの物語として見ると大きな消化不良を残したまま。空の軌跡と零&碧の軌跡は二作で完結していたけれど、こちらはそうではない模様。
 そこはまあ3に期待ということで。

 伏線は畳むのではなく、ばらまき続けるのがこのシリーズの特徴。シリーズ第一作は2004/6/24発売だったそうで。いつまで続けるつもりなんだろう。10〜20年も経ったら、いい加減ゲーム自体を卒業しちゃうプレイヤーも出てしまうんじゃないかなと、勝手に心配してみたり。

システム/バランス/快適性


 基本的なゲーム性は前作と同じで、今回は+αといったところ。
 最も大きな追加点は仲間の数が大幅増大したこと。実に二十人弱のキャラクターを使用できるので豪華。使用期間の限られたキャラクターがいるのは残念だけれど。

 前作以上に味方側の強化が著しい。連続行動ができる『オーバーライズ』が戦闘システムに搭載。技の性能向上もあって、さらに一方的に敵をボコれるように。普通にやっていてもボス敵をノーダメージ撃破できることまであった。
 ただし、それへ対抗するためか敵側も強化されている。状態異常による初見殺しのハメとか、HPを大回復する技を連発とか、なかなか嫌らしい手強さ。特に仲間が揃わない序盤のボスは苦戦した。
 上手なプレイヤーにとってはヌルいが、プレイスタイル次第では物凄く苦戦する可能性も。

 手応えが欲しい人は難易度を上げることもできるが、元々にかなりクセがあるので解決にならないかも。一方的にやられるか、一方的に勝つかのさらなる極端になりそうなので。

 前作の終盤で見せたロボゲー要素(機神戦)が正式に入ってきた。
 このゲームは「多彩なキャラクターが華やかに戦うキャラゲー的なもの」だと認識していたので若干の違和感も。FFかと思ったらゼノギアスだったみたいな。
 もっとも、空の軌跡の頃からティータなりレンなり、機械を使うキャラはいたので兆候はあったけれど。
 イベントの締めくくりには、お約束の如く機神が呼び出される。機神戦は基本が一対一の地味な削り合いなので、かったるく感じることも。

美術


 マップなどの多くは前作からの流用になっている。
 前作のキャラクターの大半は衣替えしており、若干のイメチェン。
 仲間の数が増えたことによって技も多彩に。ただし、前作からいたキャラの技は大差ないので、そこはちょっと見飽きるかもしれない。

音楽


 基本的に前作からの使い回しながら、時々新曲あり。新曲では本編・後日談ともにラスダンやラスボスの曲が優れている。

 気になったところではストーリー自体が『熱い展開』の乱発なので、音楽にもメリハリが薄く感じられる点。

まとめ


 前作が面白かったので、その勢いでプレイした。
 ただ前作からの発売期間の短さ(わずか一年)もあってか、ストーリー的には息切れ感も。
 閃の軌跡3の発売が、最近になって正式発表されたようなので期待。
posted by 砂川赳 at 10:38 | RPGレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【RPGレビュー】英雄伝説 閃の軌跡

2017年01月08日


発売元日本ファルコム(公式)
機種PS3
発売日2013/09/26
質量物語システムバランス快適性美術音楽平均クリア日
90908070709090832015/05/23

質量/物語


 学園モノとなった軌跡シリーズ。PS3版とPSVita版が存在するが、PS3版でプレイしている。
 サブイベントをほとんどこなした上で、クリアまで約70時間。

 主人公リィンと仲間達は学園生活を送ったり、実習で遠出したりしながら様々な問題を解決していく。
 基本的にはストーリー重視のキャラゲー。ゲーム進行の仕組みなどを含めて、ペルソナ3以降に感覚が近い。
 限られた行動機会でキャラクター達と絆を深めていくことができる。……凄くペルソナっぽいです。

 イベント進行の合間に仲間と会話できるようになっており、仲間とその関連人物を追っているだけで何となく楽しい。
 舞台は学園なので、サブクエストで関わるモブキャラにも部活などの特徴ができた。クエストの内容もその分、印象に残りやすくなっている。
 モブキャラの数は減ったが、それでも十分多い。むしろ、前が多すぎた気がするので個人的にはちょうど良かった。

 終盤の展開は、ミステリー的などんでん返しもあって驚き。こういうのは個人的に好み。
 そして、過去の軌跡シリーズもそうだったけれど、話はきっちりと終わらず続編に続く。零の軌跡程度には区切りをつけて欲しかったけれど、そうはいかず。
 自分は知った上でやったから気にならなかったけど、知らずに半端なエンドを見た人は腹を立てるかも。

 過去シリーズからの既存キャラは比較的少ないので、この作品からシリーズに入るのもよさそう。ただし、零&碧の軌跡と時系列が同じで関連もある。やっぱり既プレイに越したことはなし。

システム/バランス/快適性


 PSVitaの初期バージョンはそれはもうロードの長さが酷かったらしい。
 PS3のver1.03でプレイしたが、さほどの不快感はなく、一応は快適といえるレベル。戦闘開始まで7秒。マップの切り替えに3〜5秒程度なので、そんなに気にならないはず。

 移動速度は速め。Rボタン押しっぱなしでダッシュできるがかなり速い。マップから主要な地点まで移動できることもあって、移動のストレスはかなり抑えられている。
 おなじみのクエストは面倒なものがやや減った。
 少なくとも「魔獣を倒しまくれ!」とか「クリアしたダンジョンの奥までもう一度行け!」みたいなものは減ったように思う。
 3章のノルド高原だけちょっと面倒かも。広めのマップを馬に乗って、行ったり来たりさせられる。といっても片道数分〜5分程度だけど。

 戦闘に関しては、とにかく味方が恩恵を受けられる要素が多い。装備や技が整う中盤以降は、ザコ戦で敵を一方的にボコれる。強力な広範囲技がたくさんあるので、どの敵を先に倒すかといった戦術もあまり考える必要もなし。そんな具合なので結果的に敵の印象は薄くなりやすい。
 ただし、ヌルゲーと思って油断すると落とし穴がある。どうも味方のインフレに対抗するためか、敵の攻撃もインフレ気味。2〜3発攻撃を喰らっただけで戦闘不能に陥ることも。
 後半のボスは一撃でこちらを全滅寸前に追い込むことがあるので、油断すると一気に苦戦する。

 3Dになったけれど、戦闘テンポ上の問題はないはず。技を使ってもキビキビ動く。攻撃の強さもあって、過去のシリーズ作品より改善された印象を受けた。
 戦闘アニメはカット可能。カットしても1秒程度の暗転が入るので、短い技だとあんまり意味なかったり。

 パーティメンバーはたくさんいるが、ストーリーの都合である程度までしか自由が効かない。キャラが多いので、こうでもしないと使う機会がないという考え方も。

 シリーズ当初からのシンボルエンカウント形式。
 狭い道が多いので、敵を避けるのが難しいこともあるが、そこまで敵が多いわけではないので、さほどのストレスにはならないはず。

 魔法習得のルールがグッとシンプルに。過去作では複雑さゆえに返って選択肢が狭まるところがあったので、個人的にはこれでよかったと思う。

 毎度ながら、期間限定要素を取り逃がさなかったことに報酬を与えるようなゲーム。コンプを目指すとストレスになることもあるので、どこまでやり込むかは考えておかないといけない。

美術


 PS3にしては大したことない部類とは思うけれど、個人的にはこれだけあれば十分。戦闘はキビキビ動くし、技や魔法も派手。
 キャラクターは表情なども表現されている。過去作のちびキャラを思えば、よくここまでやったなあと感心。

 背景のグラフィックな大幅に向上。世界設定が丁寧に練り込まれている作品なので、国や町毎の特色も表現されている。
 広大なノルド高原を馬で駆け抜けるのも気持ちが良い。

音楽


 安心のファルコム音楽。フィールド曲から戦闘曲まで安定している。
 オープニングのミッションで流れる曲やノルド高原で流れる曲がお気に入り。

総評


 発売当初はロード時間の長さなどで不評を浴びた作品。ただアップデートで改善されてからプレイしたため、問題は感じなかった。

 良くも悪くもストーリー偏重なので、「ダンジョンや戦闘が一時間以上ない」なんて状況は当たり前。戦闘周りの出来も決して悪くないけれど、基本はストーリーやキャラクターを楽しむゲーム。そこが楽しめない人にはハズレだと思う。
 過去作のファンからはやや不評な印象があったのだけど、戦闘もストーリーも個人的にはこのシリーズでは一番楽しめた。
 半端なところで終わるストーリーだけが問題で、続編の2になってもキリがつかないという……。
posted by 砂川赳 at 09:49 | RPGレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【RPGレビュー】メタルマックス2: リローテッド

2017年01月07日


発売元角川ゲームス(公式)
機種NDS
発売日2011/12/08
質量物語システムバランス快適性美術音楽平均クリア日
90808080708080802015/03/21

 SFCにあったメタルマックス2のDS版大幅リメイク。筆者はSFC版未プレイで、序盤をちょっと見ただけ。
 SFC時代はそこそこ有名タイトルだったと記憶しているけれど、リローデッドはその1/5程度しか売れてない模様。評判はよいし、完成度は素晴らしいのでもっと売れてもよさげ。

質量/物語


 悪の組織『バイアス・グラップラー』に母親代わりの女性を殺された主人公は復讐の旅へ出る。
 ……というのがあらすじだが、自由度は高い。
 クエスト(サブイベント)はとてつもなく豊富で、よくある無味乾燥なお使いばかりではなく、イベント内容も多岐に渡る。
 僕の場合、それなりにサブイベントもやってクリアまで42時間だった。

 全体的に行動を成約する要素が少ないのが好印象。
 本編の内容は絞られており、ごく一部のダンジョン&ボスが必須なだけ。プレイヤーの行動範囲は広く、色んな場所にどんどん行ける。
 四天王を始めとして、必須イベントのボスは個性豊かで手強い。サブイベントで強化したキャラクターや戦車の力を存分に発揮できる。

 この種のクエスト系で、まともに面白いものを久々に見たような気がする。こういう自由度の高さは個人的にも見習いたいところ。

システム/バランス/快適性


 SFC版とは別物に近いレベルで追加要素がある模様。元祖、お尋ね者システム(賞金首)を搭載したシリーズだけど、お尋ね者の数はSFC版の二倍とのこと。

 このシリーズの最大の特徴は『戦車』という一点に尽きる。人間と戦車を切り替えながら、戦っていくことになる。戦車に武器を積んだり、改造したりとカスタマイズ性は高い。
 ちなみに、戦車と書いたけれどバイクなども存在する。作中では『クルマ』として総称されている、

 戦闘はテンポよく進む。オプションでスピードを変えられるけれど、初期設定でもかなり速い。
 お尋ね者を始めとした強敵との戦いが熱い。玉砕覚悟で格上の敵を狙うか、確実に勝てそうな相手を選ぶかはプレイヤー次第。戦闘バランスは大味なところもあるのだけど、その分、ギチギチに制約されることもなく、自由度につながっているとも言えそう。

 序盤のゲームバランスは良好。ただ、中盤以降はアイテムの過剰入手が気になってくる。『敵のドロップ』『イベント報酬』『宝箱』『お店』など色んなところでアイテムが手に入るので中身が頻繁にかぶる。「この装備前も手に入れたな」「既に持ってる装備のほうが強いな」みたいなのが多くなってくる。
 同じような理由で序盤は金欠だったのだけど、中盤から意外と金が余った。賞金首を倒したり、アイテムを売ったりで儲ける手段も非常に多いため。

 強いボスも多いけれど、簡単に経験値を稼ぐ手段があるため、そんなに困らないはず。特に亀(スローウォーカー)は簡単に倒せるわりにやたら経験値が高い。はぐれメタル的なポジションだと思うけれど、こんな簡単でいいんですかね?

 システムの複雑さゆえに、操作周りは結構煩雑。致命的な部分はないのだけど、細かいところで手間がかかる。

  • 町中を移動するのに、クルマのマメな乗り降りが必要。
  • 全滅時の蘇生やクルマの回収は一人(一台)ずつ。
  • 昔のゲームのように何かと細かい確認メッセージが表示される。しかし、システムは今時のゲームのように複雑で手間がかかる。
  • クルマ改造のルールが複雑。特にシャシー改造。

 一番気になったのはクルマの重量制限。装備が重量制限を超えた場合、タイル(HPに相当)を外さなくてはならない。この調整が結構手間。
 ……と思ったら、牽引車に荷物を持たせれば重量制限は関係なくなるので解決。……って、牽引車だからって重量を無視できるというのは、理屈としておかしくないか? いえ便利なんで結構ですが。
 僕は気づいたからよかったけど、この方法に気付かない人は、結構イラつくんじゃないかなあ。

美術


 元々はSFC初期の作品で、キャラグラが寂しい感じだった。なんせ、16×16のファミコン並サイズだったので。
 そのキャラグラもリローデッドになって、随分と綺麗になった。イラストも各職業ごとに男女があってよいと思う。

 バンバン撃ち合う戦闘も爽快。敵がアニメーションをするのも良。

音楽


 SFC時代から評判だった賞金首戦が人気。
 四天王戦の曲は追加曲だそうで。
posted by 砂川赳 at 10:05 | RPGレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする