【RPGレビュー】大貝獣物語

2013年02月09日

発売元ハドソン
機種SFC
発売日1994/12/22
質量物語システムバランス快適性美術音楽平均クリア日
80807070708070741995年

1994年12月発売で何となく発売日が近いブレスオブファイア2と雰囲気が似ている。wikipediaによると、売上が30万本もあったとのこと。マイナーRPGの部類だと思っていたが、それでもこんなに売れていたとは驚き。

質量/物語


人間や貝獣達が平和に暮らす世界『シェルドラド』を大津波が襲う。時を同じくして、貝獣島に突如、謎の玉が降ってくる。それはかつて、大魔王ファットバジャーを封じ込めた『オーラの玉』に良く似ていた。危機を感じた貝獣仙人は異世界より主人公『火の貝の勇者』を召喚する。主人公は3人の貝獣を引き連れ、オーラの玉を封印するために旅立つが、海底から飛び出した謎の玉に巻き込まれて船が難破、離れ離れに。前途多難な冒険が始まる。

分類すればDQタイプの王道RPGで、主人公もやっぱり喋らない。仲間は10人以上存在する中から3人を選択する形式。ほとんどの仲間は序盤の店で自由に連れて行く事ができる。各仲間キャラクターにはそれぞれ固有のサブイベントがあって、それをこなすかどうかで、エンディングも少し変わる。この時代のRPGとしては良い意味で古く、DQ3の路線を踏襲して発展させたような印象を受ける。

可愛らしい絵柄の通り、セリフ回しは子供向けの様にあっさりしている。と思いきやストーリーは中々濃く、展開も大きい。長いオープニングからして、大災害に世界が見舞われたりする。特にバイオベースはトラウマダンジョンとして有名。新桃太郎伝説(開発会社は違うけど)といい、この頃のハドソン作品は色々と濃かった。

システム/バランス


戦闘システムは普通のターン制。各キャラクターの能力はそれぞれ個性的なので、誰を仲間にするかを選ぶのが楽しい。全く使えないキャラクターはいないが、それなりに強弱はある。ただし、一部のキャラは条件を満たさないと仲間にできない。中でも『ポヨン』の仲間条件は攻略情報無しでは難しい。ちなみに、当時の筆者は偶然気付けたので嬉しかった。

回復魔法やアイテムを使用した際は必ず先制できる仕様があるので、ピンチになっても立て直しは簡単。便利ではあるのだが、緊張感が無くなってしまう嫌いも。
特に後半は、DQの『賢者の石』の様に全体回復を無制限に使用できるアイテムが手に入るのでより楽に。しかも、このゲームはアイテム共有制で、1ターンに全員が同じアイテムを使用できる。そのせいで、MP消費なしでラスボスが安定して完封できてしまったりする。

快適性


道具や魔法のメニューをショートカットキーに登録できたりと、プレイヤーへの配慮が見られる。がしかし、SFCのRPGにしては、戦闘・メニュー・場所移動などの画面切替に時間が掛かる。具体的にはメニューを開くのに1.5秒、そこからアイテム欄を開くのに1秒という具合だ。メッセージ表示速度は最速に設定してもやや遅め。Bボタンで送れば最速よりも速くなるが、それなら最初からその速度にしてくれよという気も。

戦闘エフェクトはスピーディな物もあれば、派手で長めの物もある。総合的な戦闘テンポはSFC作品では平均レベルと言った所。しかし、エンカウント率がやや高めなのは気になる。

美術


戦闘画面はフロントビューを採用。同時期のDQと違って味方側も表示される所がポイント。魔法や特技も豊富でアニメーションも派手。戦闘背景や敵グラフィックも書き込まれていて、後半は不気味な敵が多くて良い。戦闘グラフィックはSFCのRPGの中でも頑張っている部類。

フィールドの水の表現が美しい。薄暗い森やバイオベースなど、マップチップの種類も多彩。歩行時のキャラグラは可愛らしいけれど、マップチップや戦闘グラフィックと比べると、粗いかも。

音楽


フィールド曲が別格。それ以外は地味目だけど悪くはない。バイオベースの曲が不気味だったりと雰囲気作りも中々。

posted by 砂川赳 at 06:00 | RPGレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする