【RPGレビュー】ロマンシングサガ3

2013年01月12日

発売元スクウェア
機種SFC
発売日1995/11/11
質量物語システムバランス快適性美術音楽平均クリア日
807090808010090841995年

質量/物語


 8人いる主人公から好きなキャラクターを選んで旅をする。誰を選ぶかによって、主に序盤のストーリーが変化する。ただし、様々な場所からスタートするロマサガ1と比較すると、変化は乏しい。

 シリーズお馴染みのフリーシナリオは健在。「四魔貴族を倒し、アビスゲートを閉じる」という目的を除けば、何をやるのも自由だ。単純にストーリーが良いと評価される事は少ない本作ではあるが、1つ1つのイベントを取ってみると濃いものだってある。特にバンガード関連のイベントはストーリー面・演出面共に優れているし、イベント達成までの手順に多少の自由度もあるのが面白い。

 複雑な国家情勢が設定されていたりと、ストーリーよりも舞台を作る事に重点を置いている印象を受ける。ロマサガ1,2と比較すると、全般的に起こせるイベントが少なく手詰まりになりやすい。イベントが少ないというよりも、難易度が低くあっさり終わるイベントが多いせいかも。

 後半までは主人公達が四魔貴族と戦う動機が不明というのは難点。その後半の展開も唐突で、某キャラと関係の無い主人公の場合は動機付けに無理がある。東方世界の雰囲気作りはとても良いのだが、余りイベントが多くなくて残念。

システム/バランス


 ゲームシステムはロマサガ1、2のいいとこ取り。基本は1に近く、2の様にキャラクターがコロコロ入れ替わることは無い。『閃き』『陣形』といった2で好評だったシステムをしっかり継承している。また、『マスコンバット』『トレード』など作品独自のミニゲームも魅力的。

 ザコ敵は弱めなのでサクサク進む。というか、筆者は何週もしているがザコ戦でまともに戦って全滅した覚えが無い。それでいて、ボス敵は絶妙な強さという組み合わせ。さすがに、ザコ敵はもう少し強くていい気もするが、遊びやすさはピカ一。

 ラスボスは2のように理不尽に強くは無いが、やり方次第では強くもなるので、手応えを求める人も満足だと思う。 このシリーズは技・術のバリエーションが豊富で取れる戦術が大きい事も魅力だ。

 主人公が戦闘の指揮官となる『コンバットモード』に付いては、使用しなくてもクリアできるし、扱いが中途半端な印象も受ける。それでも、2周目以降のプレイで試してみると、また感覚が違ってまた楽しめる。でも、ギャラクシーやクリムゾンフレアといった最強レベルの合体術はダメージが9999で打ち止めなせいで、終盤は余り強くないのが寂しい。

快適性


 戦闘テンポに付いては、後のミンストレルソングより実は劣る。技名表示に時間が掛かったりと色々な所に間があるので比較してみると気になる。とはいえ、SFCの中では速い方だとは思う。

 どこでもセーブの他、Xボタンで町から脱出できるなど、シリーズお馴染みの親切要素は引き継いでいる。

 気になったのは地雷となる仲間キャラが多いこと。

  1. うっかり仲間にした場合、条件を満たさないと外せない。
    (詩人、タチアナ、ハーマン)
    この3人は気を付ければ問題ないのだが、初プレイではギョッとした。
  2. 途中で外れるので、ラストバトルに連れて行けない。(某2名)
    知らずに仲間にしていた場合はご愁傷様としか言い用がない。


美術


 キャラクターの頭身はSFCRPGの中では高め。モンスターデザイン、マップデザイン、戦闘アニメーションの3点はドット絵RPGの中でも最高峰だと思う。

 モンスターデザインの中でも、ボス敵のグラフィックは書き込みもデザインセンスも凄まじい。四魔貴族関連のダンジョンはいずれもSFCRPG屈指の造形。特に魔王殿のインパクトは音楽も合わさって、そこらのRPGのラストダンジョンを凌ぐ。戦闘アニメーションがこれだけ豊富なRPGもSFCでは他にあるかどうか。

音楽


 相変わらず戦闘曲が格好いいが、中でも四魔貴族戦(×2)とラスボス戦の評価は別格。これを全RPGのベストラスボス曲に押す人も珍しくない。ダンジョンや町の曲のバリエーションも豊か。欲を言えば、主人公毎のテーマ曲が1と比べて少し地味だったかなあと。

まとめ


 ロマサガ3作はそれぞれ違った魅力を持っている。マニア受けでは1、完成度では2だと思う。3は前2作と比べると、遊びやすく、おまけ要素も豊富なので、気がついたら何周もしていたなんて人も多いはず。

 ところで、こういうフリーシナリオで遊び応えのあるRPGが再び現れる日はもう無いのだろうか……。時間さえあれば、僕が自分で作りたいと思うものの……。
posted by 砂川赳 at 06:00 | RPGレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする