【RPGレビュー】ルドラの秘宝

2012年12月29日

発売元スクウェア
機種SFC
発売日1996/04/05
質量物語システムバランス快適性美術音楽平均クリア日
808070808080100832002年頃

 1996年4月5日発売。つまり、SFC後期というか、もはや末期の作品。SFCのスクウェア作品の中では知名度で劣るが、完成度は悪くない。

質量/物語


 4000年の周期で支配種族が交代してきた歴史を持つ世界。『ルドラ』というのは、その度に世界を支配する種族を滅ぼし、自分の種族による新しい時代を築く役目を持っている。という具合に、世界設定はSF要素も混じって壮大。そして、物語は人類の滅亡まで後16日という所で始まる。

 3人の主人公(シオン、サーレント、リザ)の中から、好きなキャラクターを選んで話を進めるという形式が特徴。セーブをすればいつでも、切り替えることができるので、1人ずつ一気に進めるも良し。バラバラに進めるも良し。
 ちなみに『滅亡まで後16日』という設定だが、時間制限の様なモノはなく、ストーリーを進行しない限り日付は進まない。要するに単なる進行度なので、安心してプレイできる。

 ある主人公で取った行動が、他の主人公にも影響を与えることがある。とはいえ、さほど複雑な構成ではなく、影響があるのは一部のイベントのみ。

 ストーリーテンポは良好。シオン編、リザ編のストーリーは王道で手堅い。個人的に最も印象が強かったのはサーレント編。目まぐるしいストーリー展開で、サーレントが悲惨な目に会いまくる。

 3人分の物語をクリアすることで、最終章に移ることになる。

システム/バランス


 付けた名前によって魔法の効果が決定される言霊システムが独創的。ケアルやデジョンなど、FFにあった魔法の名前を付けると、ちゃんとそれっぽい効果になる。スクウェア時代の作品にも関わらず、ホイミやメガンテなどDQの呪文にも対応しているのが笑える。ちなみに、女神転生とかで試してみたけど駄目だった。

 このシステムを使用すると、最初から強力な言霊を使用できる。序盤のボスなら数ターンで瞬殺することも可能となってしまうが、消費MPも高いので、それなりにバランスは取れている。ただし、最初から攻略情報を知った上、効率優先で言霊を作ると、味気ないゲームだと感じてしまうかもしれない。

 戦闘は普通のターン制。何気に行動順序の並び替えができたりするのは、この時代では珍しい要素かも。筆者はこれに終盤まで気付かなかったが……。
 ぶっちゃけると、言霊システムにはそれほど深みがあるわけではない。けれど、それを抜きにしてもゲームバランスは手堅く、RPGとして意外に完成度が高い。特にラスボスは良い言霊を作成しておかないと手強い。

快適性


 スクウェアの作品らしく全体的に快適設計。戦闘では、攻撃の度に敵に近寄るタイプなのだが、テンポを損なってはおらずスピーディ。

 欠点を言えば、メッセージはボタンを押しっぱなしにしないと高速送りできないこと。ウリのシステムである言霊の整頓ができないことが挙げられる。

美術


 SFC末期かつスクウェア作品とくれば、グラフィックの質は保証されている。美麗なドット絵なのにも関わらず、敵味方ともに動きにアニメーションが存在する。言霊の戦闘アニメも豊富。

音楽


 作曲者は笹井隆司氏。サガ3やミスティッククエスト(FFUSA)等、スクウェアの微妙ゲーの担当(失礼?)として有名。ルドラは微妙ゲーでは断じて無いが知名度的には不遇。とはいえ、曲のクオリティはSFCのスクウェア作品の中でも屈指の高水準。FFやロマサガにだって、決して引けを取らない。

 通常戦闘曲を始めとして、戦闘曲全般のノリが非常にいい。章毎にフィールド曲やボス戦曲が違うが、いずれも高品質。町やダンジョンの曲もバリエーション豊か。印象に残るメロディが多い。
posted by 砂川赳 at 06:00 | RPGレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする