【RPGレビュー】幻想水滸伝

2012年03月10日

タイトル機種質量物語システムバランス快適性美術音楽平均クリア日
幻想水滸伝PS70707070707060692007年頃

物語


 全世界を駆け巡るという物語ではなく、一つの国を中心に展開する。元々、帝国に属していた主人公は反乱軍を率いて帝国を倒すことになる。RPGというよりは、SRPGによくありそうな王道ストーリー。(システム的にもSRPG的な要素が多々あり。)

 ただ「帝国将軍の息子である主人公がなぜ反乱軍に身を投じるのか?」という動機付けは少し弱い気がする。この作品の主人公は喋らないタイプなので、それだけの大きな決断を下すにも関わらず、内面描写がされないわけで。帝国側でも、主人公の父を始めとした何人かは立派な人物として描写されており、それを裏切るのだからなおさら。僕なんかは「帝国内部から変えた方が現実的で良くね?」と思ってしまった。

 ラストバトルは結構あっさり。物語の黒幕である人物とは戦わずに終わるので「こいつがラスボスでいいの?」と思ったプレイヤーは多数だと思われる。これはこれで、逆に意外だったけれど……。一応、物語としてはきちんと片が付いている。

 このシリーズの特徴は水滸伝にちなんで仲間が108人もいること。しかし、どうしても数が多すぎて人物の個性が弱くなってしまう。数合わせ程度の意味しかないキャラクターや、その登場のための薄いイベントが多くなるのは悲しいところ。

 ベストエンディングを見るための条件は難解で、攻略情報を見ないとまず無理ゲー。

システム


 戦闘システムはオーソドックスなターン制。戦闘参加人数が6人と多め。仲間の組み合わせによっては協力攻撃を使える。強い個性や高い完成度はないが、無難な作り。

 たまにイベントで軍隊同士の戦闘があるけれど、システム的には単なるジャンケンに毛が生えたレベル。とはいえ、幻想水滸伝2ではこれがかなり鬱陶しい物になるので、それよりははるかにマシなはず。

バランス


 敵と比較してレベルが低いキャラは一気にレベルが上がるように調整されているので、途中参加の新キャラクターも使いやすい。……がしかし、ストーリー上の都合で、パーティ編成が固定されることが多い。特にラストダンジョン・ラストバトルのメンバーの3/6が固定されてしまう。自由に編成したかった。
 キャラクターごとの能力的な個性もそれほど強くないため、結局、シナリオと関わりが深いキャラを中心に編成しがちになりやすい。

 難易度はやや低め。数ヶ所だけ難しいところがあったが、最後までほとんど全滅することもないはず。

快適性


 通常攻撃のテンポがかなり速い。「おまかせ」にすると更に早くなって快適。ただし、紋章術・協力技などの戦闘アニメは長め。

 仲間が108人もいるので、集めるためのサブイベントは手間。また、メインイベント自体のフラグ立ても面倒で、次にどこに行けばいいのかわからないことも。

 全般的にインターフェースはもっさり気味。特にパーティ編成は頻度が多いだけに気になる。ロード時間もやや長め。

美術


 グラフィックは2Dメイン。この時期、多かった3Dの粗いポリゴンを見せられるよりは全然良い。ただし、キャラクターの顔グラは微妙な感じ。戦闘背景や術のエフェクトは3Dで処理しており、中々派手にできている。

音楽


 質は低くないが、これといって目立つ曲もなし。特にボス戦曲が1つしかなく、序盤の中ボスからラスボス戦まで、全部同じ曲。ファミコンじゃあるまいし、PSのゲームでこれはちょっと悲しい。激戦区と言えるほど、クオリティの高い曲があふれたRPG界の中では印象が薄い部類かも。
posted by 砂川赳 at 08:00 | RPGレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする