【RPGレビュー】ワイルドアームズ アルターコード:F

2012年02月25日

タイトル機種質量物語システムバランス快適性美術音楽平均クリア日
ワイルドアームズAFPS280806060507090702008年

 この作品はPS版の初代ワイルドアームズ(以下WA)のリメイクに当たるが、筆者はPS版未プレイ。発売時期としては、WA3よりも後発だそうで。

質量/物語


 PS版と比較して、新たに3人のキャラクターが仲間になるなどの要素が追加された。しかし、3人とも終盤になるまで、正式加入はしないのが残念。このシリーズ恒例で、クリア後にもラスボスより強い敵がたくさんいたりする。

 物語は人間と魔族の対立など、正に王道RPGといった内容。世界観やストーリーはしっかりと作りこまれている。WA3はエンディングが呆気なくて残念だったが、こちらは中々、エンディングにも力が入っている。

システム/バランス/快適性


 この作品には、大抵のRPGにある『装備システム』(PS版にはあったらしい)が存在せず、代わりに『武器の改造』『スキルの装備』などのシステムがある。
 しかし、WA3と違って『武器の改造』ができるのは一部キャラだけ。『スキルの装備』も属性耐性・異常耐性などが中心と地味。基本的にはキャラの強化はレベルアップ中心となり、リメイク前と比べても、システム面では地味になった模様。

 戦闘システムは基本的には普通のターン制。可もなく不可もなくといったところ。
 ボスの強さなどは、強くもなく弱くもなく良好。WA3の用に簡単すぎたりはしない。WA2の用に通常攻撃だけの1ターンで雑魚戦が終わるようなこともあまりない。

 ただ、気になったところも。
 この作品のほとんどの期間はロディ、ザック、セシリアの 3人パーティで進む。しかし、ロディ、セシリアの反応(いわゆる素早さ)が低く、敵より先に動けるのがザックだけになりがち。どうしても、撃ち漏らした敵の攻撃を受けることが多く、そこが微妙なストレスになる。WA3では、反応の高い2人でザコ敵を攻撃前に片付けることができたので、比較すると結構気になる。

 なお、PS版では最強だったらしいザックだが、今作では技の消費の割りにMPが低く、扱い辛いキャラとなっている。3人パーティの内の一人なんだから、もうちょっと使いやすくてもいいのに。

 魔法やガーディアンなどの戦闘アニメ演出がWA3よりも短くなったことは評価したいけれど、ザックやロディの特技を発動する際に、妙な間(ロード時間?)があるのが気になる。上記のバランスの問題もあって、総合的な戦闘テンポはWA3に劣る。

 このゲームの最大の不満点はエンカウント周り。このシリーズにしてはエンカウント率が高い。また『不意打ち』『ピンチ』『バックアタック』などで、敵の先制攻撃を一方的に受けることが多く、ストレスが溜まる。どうもエンカウントを回避していると、不意打ちを受けやすいとのこと。快適にプレイさせるためのはずの要素にそんな不快な要素をつけられましても……。

美術


 味のあったWA3から一転、ずいぶんとキャラクター造形が変わっている。正直、先発のWA3のほうが綺麗に見えるような……。ヒロインのセシリアが一部で綺麗なジャイアン扱いされる始末。いえさすがに、そこまで酷くないと思いますよ。たぶん……。

音楽


 音楽はリメイク前と同じ、なるけみちこ氏。元々、評判の良かったPS版の曲をアレンジ。新曲も多く追加された。

まとめ


 このシリーズのウリはダンジョンの謎解きや、ストーリーにある。しかし、戦闘システム・成長システムの練り込みは作品の規模を考えると物足りない印象を受ける。総合的にはリメイク前の方が、評判が良さ気なのが悲しいところ。

posted by 砂川赳 at 08:00 | RPGレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする