【RPGレビュー】ドラゴンクエスト4

2011年12月10日

タイトル機種質量物語システムバランス快適性美術音楽平均クリア日
ドラゴンクエスト4PS8080701001008090862002年

 FCで発売したDQ4のPS版リメイク。DQ7の後の作品で、グラフィックもDQ7に近いが、様々な箇所が洗練されている。ちなみにDS版リメイクもあるが、そちらは未プレイにつき良く知らない。

質量/物語


 章形式であり、章毎にそれぞれの個性があるため、飽きずに話を進めることができるのが長所。また、物語はDQ3までの勧善懲悪とは趣が異なる。

 PS版クリア後の隠し要素は賛否あるかもしれないが、リメイクだからこそできる豪華サービスだともいえる。個人的にはただ難しい/強いだけで大してシナリオに関係の無い裏ダンジョン/裏ボスをやらされるよりは断然良い。

 DQ7と同じ「はなす」コマンドの逆輸入によって、仲間キャラの個性が強調された。このため、FC版とは比較にならないほどテキスト量が増大している。

 実は元々、シリーズの中でも町・ダンジョンの数は多いほうで、DQ3と比較してもかなりボリュームアップされていることがわかる。元がFCなので、さすがにやや短めだが、ゲームテンポがかなり良いにも関わらず30時間程度は十分遊べる。

システム


 DQシリーズで、初の『作戦』が登場した作品。FC版当時は画期的ではあったものの命令ができないため、仲間が思うように行動してくれず不評を浴びることも多かった。だが、PS版では「命令させろ」が追加されたため、その心配はない。また、DQ7と同じく作戦は個別に指定できる。

 カジノの登場もこの作品が初出であり、元々はFCとは思えない意欲的な作品だった。当時、DQは『化石』などではなかった。

 リメイクによる追加要素としてDQ7と同じ移民システムが採用されている。個人的には面倒も多いので、そこまで好きではなかったり……。

バランス


 敵の強さは強すぎず、弱すぎずで丁度良い。HPが減ると痛恨を繰り出す大目玉、スライムが合体して登場するキングスライムなど個性も豊かだ。
 SFC版DQ3では強力な全体攻撃武器などの登場で難易度が大幅に下がったが、こちらについてはそれほどの難易度低下はない。

 仲間の強さのバランスは元のFC版の個性を受け継いでいるせいで、崩れている部分もあるが、個人的にはこれぐらいの極端さは愛嬌だと思っている。また、クリア後に仲間になる某キャラクターは裏の主人公なのだから、強くて当然。ミネアやトルネコなどの使いにくかったキャラクターはそれなりに強化されている。

 「章の切替」「イベント構成」「仲間の登場時期」「店の値段」「宝箱の配置」「魔物の個性」などなど、それぞれの要素が絶妙に調整されており、クリアまで飽きさせない構成になっている。個人的にはDQシリーズで最もバランスが良いのは、現状この作品だと思っている。

快適性


 戦闘や場所移動の切り替え時間はFC・SFC時代のDQと同等以上なので、ストレスはほとんどない。
 戦闘テンポもアニメーションのタイミングが調整されており意外にも、SFCのDQ3・6より高速化されている。
 (SFCの敵の攻撃はなぜか「攻撃アニメ→攻撃音→ダメージ表示」の順番なのでテンポが悪い。PSDQ4では攻撃アニメと同時に攻撃音が鳴る。)

 全体的にシステムに無駄がないため、戸惑うことも少ない。

美術


 DQ7よりも、さらにモンスターが良く動く。ドット絵アニメーションは芸術的。FC当時もラスボスの変身シーンは圧巻だったが、PS版でも強化されている。

音楽


 曲の種類の豊富さと、質の高さの双方で、シリーズ中でも、最も曲が良いと思う。特に通常戦闘曲は名曲。章ごとに変化するフィールド曲はいずれも質が高い。
 ただし、新しく追加された曲は正直微妙かも。中ボス戦とか、某キャラクターのテーマ曲とか、既存の曲にはかなり見劣りする。
posted by 砂川赳 at 08:00 | RPGレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする