【RPGレビュー】ワイルドアームズ4

2011年10月29日

タイトル機種質量物語システムバランス快適性美術音楽平均クリア日
ワイルドアームズ4PS270708070808090772009年

【質量・物語】
今回からイベントシーンでもボイスが付くようになったため、表現力が向上している。ただし、人物のイラストが表示されて、セリフを読み上げるだけの手抜き風味のシーンも多い。

キャラクターでは肝心の主人公とヒロインに、もう1つ特徴がなく物足りない。
どちらとも、いかにもな「純粋な少年主人公」と「守られるヒロイン」で、もっと、会話にユーモアを持たせるなど、味付けが欲しかったところ。
仲間のアルノー、ラクウェルや敵側の人物については、上記2名より魅力が出ている。
敵側の人物はさっさと退場してしまう場合も多いが・・・

今回、フィールドのシステムが廃止されたため、寄り道要素などもなくなり、ほぼ一本道になってしまった。(これについては、テンポ良く進めるという考え方もできるが・・・)

また、プレイ時間がさほどではない割りに、全体的に展開に乏しく「敵の刺客から逃げて、安全な所に避難しよう!」というだけの内容でシナリオの1/3程を消費している。
(短めといっても、早めのテンポでクリア25時間程度。個人的には、そこまで短くはないと思う。)

【システム】
今回、何と言っても進化した点はHEXバトルシステム。7つあるマスをうまく移動しながら、戦いを進める必要がある。前作までの単なるターン制戦闘システムから大きく変化して、なおかつ、それなりの成功を収めている。

【バランス】
パーティは基本的に4人固定。
・素早さが高く攻撃とアイテムのサポートに向いたジュード
・補助回復の他、全体属性攻撃でザコ一掃もできるユウリィ
・攻撃魔法、異常魔法が役に立つアルノー(このゲームはボスにも状態異常が効くので強力。)
・遅いが攻撃力が高いラクウェル
と、WA3以上に個性豊か。

特にラクウェルが極端に強いため、彼女をいかに使うかが戦闘のカギとなる。
かといって、遅いラクウェルには中々ターンが回ってこないため、彼女1人に頼ろうとすると、敵の攻撃をたくさん受けて苦戦することになりかねない。その辺りのバランスは中々良くできている。
・・・のだが、終盤になるとラクウェルとその他の攻撃力の差が開き過ぎてしまい、ラクウェル1人で戦略も何もなく敵を倒せるようになってしまう。途中までは結構いい感じだったのだが・・・

【快適性】
こういったマス移動系の凝った戦闘システムの場合、面倒で時間がかかりそうな印象があるが、意外にテンポは良好だ。特に通常攻撃はスピーディで、バランスもやるかやられるかの短期決戦型なのでだらだらとした戦闘になることは少ない。

細かいことだが、町人と会話する時に、イラストの表示のため2秒程時間がかかるのが気になる。

【音楽】
今回は今まで好評だったなるけみちこ氏以外の方も参加しているとのこと。
かといって、全体としても曲の質の低下は感じられなかった。
特に通常戦闘の曲は今までのシリーズとも違う味があって良い。

【まとめ】
前作からの変更点が多く、また、物語の展開の少なさゆえに、不評を多めにかっているようだが、個人的には悪くなかった。
posted by 砂川赳 at 12:00 | RPGレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする