【RPGレビュー】タクティクスオウガ

2011年06月04日

タイトル機種質量物語システムバランス快適性美術音楽平均クリア日
タクティクスオウガSFC100909090709090891996年頃

言わずと知れた名作SRPG。こちらは運命の輪(PSP版リメイク)ではなく、オリジナルのSFC版である。

質量/物語


ヴァレリア島を舞台に繰り広げられる戦記物語。物語の舞台は島1つと狭いが、細かい設定と深い物語の数々が、逆に世界の広さを感じさせる。

全4章で構成されているが、選択肢によって2章は2通り、3章は3通りに分岐するので質量満点である。特に2章への分岐に関わる選択肢は非常に印象が強い。(残念ながら最終章である4章の内容はどのルートでも、大きく変化しない。)

システム/バランス


高低差を取り入れた戦闘システムが特徴。豊富な職業や魔法、アイテムが存在し、プレイヤーによって、様々な遊び方がある。装備を外して、キャラクターを素早くするなど、戦術の自由度も素晴らしく高い。

システム上、剣などの近接武器よりも弓が強いが、これはこれで弓ゲーとして受け入れたほうが良いのかも知れない。実際、高低差があるマップにて、位置取りを考えながら、弓で戦うだけでも、それなりに高い戦略性がある。

事前知識を持たず普通にプレイすると、非常に手ごたえがあるが、トレーニングでレベル上げができるため、ライトユーザも十分クリア可能だ。

前述した通り、魔法やアイテムの種類は非常に豊富で、中には普通のRPGでは、まず採用しないような、とんでも無い効果を持った物がある。一部を紹介すると以下の通り。

  • 死亡した仲間をアンデッドとして復活させる魔法。
  • アンデッドを人間に転生させる魔法。能力をそのままにレベルが1になる。
  • 術者を剣に変化させる魔法。剣は威力は異常に強力だが、元の人間には戻れない。
  • 敵と自分の体を入れ替える効果を持った剣。要するにギニューのボディチェンジ。

これらをプレイヤー側が使えるというのだから驚きである。ただし、インパクトがある分、下3つは非常に強力でゲームバランスを崩壊させる。その代わり、入手は難しく終盤のサブイベントで『死者の宮殿』の奥まで潜る必要があるという様には調整されている。ちなみに、このダンジョン「地下100階建て」「セーブは不可」「脱出は自由だが1階からやり直し」という厳しい仕様になっている。

なお、死者の宮殿程では無いにせよ、ラストダンジョンもセーブができないままの連戦なので、かなり難しい。個人的には、死者の宮殿を深入りせず、浅い階(4〜25階程度)で装備を強化してから、ラストに挑むと、丁度良いかと思う。

快適性


SRPGの宿命だが、1戦闘は長めで、難易度もやや高いため、ファイアーエムブレムほどでは無いが、プレイしていて疲れる。魔法の演出も後半は特に時間が掛かるものがある。また、トレーニングによるレベル上げは面倒かもしれない。

美術


グラフィックは斜め視点で描かれる。演出・ドット絵と共にSFCでは最高レベルで、キャラクターのアニメーションはとても細かい。特にオープニングの作りこみは、今見ても驚かされる。軍隊に襲われ炎上する町の様子など、イベントシーンのクオリティは半端ない。

音楽


作曲者は崎元仁氏と岩田匡治氏の2名。曲調は壮大で展開は大きく、ドラマチックなシーンが多い本作を盛り上げる。特にエンディング曲は全てのRPGの中でのベストエンディング曲だと思っている。

まとめ


やや、ヘビーユーザー向けだが、ライトユーザーでもどうにかできる間口の広さもある。SFC最高傑作というか、未だにゲーム史上最高傑作として良く挙げられるタイトルである。
posted by 砂川赳 at 10:14 | RPGレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする